印タタ自、19年4~6月期580億円赤字 出血止まらず

2019/7/25 22:15
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【ムンバイ=早川麗】インド自動車大手のタタ自動車が25日発表した2019年4~6月期決算は、最終損益が368億ルピー(約580億円)の赤字だった。前年同期から赤字幅が2倍に膨らんだ。19年3月期に英子会社ジャガー・ランドローバー(JLR)が不振で大掛かりな減損処理をし、通期で10年ぶりの最終赤字を計上したが、その後も販売不振で出血が止まらない。中国のほかインド国内でも販売が急減し、業績が悪化した。

JLRの英国内の工場の一時休止も響き、赤字幅が拡大した(英中部ソリフル)=ロイター

タタ自の業績を四半期ベースで見ると、19年1~3月期は最終黒字にいったんは転換したが、今回再び赤字に陥った。売上高は前年同期比7%減の6230億ルピーだった。

4~6月期をグループ企業別にみると、JLRが3億8300万ポンド(約520億円)の赤字で、タタ自本体が4億ルピー(約6億円)の赤字だった。

JLRの不振が際立つ。稼ぎ頭の中国での販売は4~6月期に前年同期比29%減、欧州での販売は9%減となった。英国の欧州連合(EU)離脱が「合意なき離脱」になった場合の物流の混乱などに備え、4月に英国工場を休止したことも収益面で響いた。

インド国内の販売台数も約13万台と20%も減った。自動車ローンを手がけるノンバンクの貸し渋りや国内景気の減速で需要が落ち込んだという。

JLRは19年3月期に中国での販売不振や、英国のEU離脱に伴う不透明感を背景に将来の収益見通しを見直し、4000億円超の減損損失を計上した。この結果、約4550億円の巨額赤字となった。

収まらない業績悪化を受け、タタ自の株価も低迷する。2月に年初来安値の141ルピーを付けたが、その後も150ルピー前後と、約8年ぶりの低水準で推移する。

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