建機の中国事業に変影、現地メーカーも苦戦

2019/7/25 20:04
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建設業界の中国事業に変調の兆しがみられ始めた。日立建機が25日発表した2019年4~6月期の地域別の中国の売上高は265億円で前年同期と比べて18%減った。中国市場全体もこれまでの勢いが冷え込む。米キャタピラーも中国低迷から4~6月期は減益となっており、長引く貿易摩擦が建機業界にも影を落としている。

鉱山機械の受注は底堅く推移する

中国市場について桂山哲夫最高財務責任者は、「今期は外資だけではなく中国メーカーの販売も減っており、米中摩擦が中国需要に影響している」と説明した。中国市場は5月以降、需要全体がマイナスに転じた。

18年秋以降の日立建機、コマツ、米キャタピラーなど外資メーカーは、中国メーカーの価格攻勢でシェアは低下していた。ただ、マーケットとして需要は堅調に推移していた。直近で中国メーカー含めても販売が前年を下回り始めている。桂山氏は「財政補強に期待したいが、慎重に見るべきだ」との見方を示した。

日立建機は25日、19年4~6月期の連結売上高が前年同期比2%減の2347億円、調整後営業利益が17%減の229億円だった。中国に加えてインド、オセアニア、中南米など主要地域で減収だった。

欧州は282億円と1%減にとどまった。次期英首相に欧州連合(EU)強硬離脱派のボリス・ジョンソン前外相が決まり、欧州も先行きが読みづらい状況になってきた。「4~6月期は悪くないが、足元の英国の受注は弱含んでおり、7月以降は保守的にみている」(同)とした。

もっとも、鉱山機械事業は好調に推移している。環境に比較的優しい高品質石炭の採掘が活況で、大型の油圧ショベルなどでの受注が伸びていることが奏功した。20年3月期通期の業績見通しは据え置いた。

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