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離席するとパソコン自動ロック イージーディフェンス

システム開発のイージーディフェンス(神奈川県藤沢市)は、従業員がパソコンを扱っている席から離席すると、他人がパソコンを操作できないようにするシステムを開発した。8月から企業向けに売り出す。情報漏洩を防止するほか、ログイン時間を把握し勤怠管理にも生かす。

システムの名称は「iLUTon(イルトン)」。信号を発信する携帯用カードと、パソコンにUSBコネクタで取り付ける信号受信装置(レシーバー)で構成する。米マイクロソフトの基本ソフト(OS)、ウィンドウズ搭載のパソコンで使用できる。ウィンドウズに対応したネットワーク上の利用者情報の管理システム「アクティブディレクトリ」と連動している。

カード(右)が発する信号をレシーバーが受信する

利用者がパソコンから事前に設定した距離以上離れると、自動でロック画面にする。設定距離以内に近づくと自動でロックを解除する。パソコンに取り込んだ専用のシステムが、カードからレシーバー経由で感知した信号をもとに利用者とパソコンの距離を判断し、パソコンのサーバーにロックや解除を働きかける。

カードは社員証などと合わせて首から下げることを想定、ロックをかけるまでの距離も1~5メートルまで自由に指定できる。

開発当初は個人利用のパソコン向けだったが、企業のように数十、数百以上のパソコンをサーバーで管理する仕組みには対応できていなかった。そこで「アクティブディレクトリ」上で利用できるよう、カードのIDとパソコンの利用者情報を結びつけられるようにした。1つのパソコンに複数人のカードをつなぐことも可能だ。

従業員の勤怠管理にも活用できる。パソコンを操作中、操作していないが着席中、離席中の3種類に分けて、一人ひとりの結果をグラフで表示する。従業員が社外で活動していても業務が管理できるほか、残業の多さなども把握でき、長時間労働の是正にも生かせる。

初期導入費はカードとレシーバー1セットで約1万1000円で、8月から本格販売を始め、年内に利用者数を1万人まで拡大することを目指す。現在は東京都、神奈川県、山梨県に提携企業があるが、今後は全国に代理店を増やしていく。

手動によるパソコンのロックやログオフ機能は「短時間の離席では行わない人が多い」(石原健一社長)。屋外で作業をするシェアオフィスやテレワークでは、トイレなど10分程度の離席にも漏洩の危険がある。米IBMの調査では日本国内の企業で個人情報が漏洩した際の1件あたりの被害額は平均3億円に上るという。働き方の多様化に合わせてイルトンの需要も高まるとみている。

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