ファーウェイ、新卒に3000万円 CEO「世界から募集」

ファーウェイ
2019/7/25 19:30
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【広州=川上尚志】中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)は高度な技術を持った若手人材の採用を強化する。博士号を持つ新卒者に対し、中国のIT企業幹部などと同等水準の最大約200万元(約3100万円)の年俸を提示し、採用する。年内に最大30人、20年には同300人程度の採用を目指す。米国の制裁で米企業との取引が制限されるなか、優秀な人材を確保し、半導体などの自社開発を急ぐのが狙い。

ファーウェイは新卒を高額報酬で求めている(広東省深圳市の本社)=ロイター

ファーウェイは新卒を高額報酬で求めている(広東省深圳市の本社)=ロイター

華為技術がこのほど社内向けに公開した内部文書で明らかになった。すでに博士号を持つ新卒者を8人採用し、年俸は約90万~201万元だったという。いずれも人工知能やロボットなどを専攻していたという。中国メディアはこの給与水準について「大手IT企業の副社長の年俸に匹敵する」と指摘している。

ファーウェイの任正非・最高経営責任者(CEO)は6月の社内幹部会議で、「世界から『天才少年』を募集する。これらの天才少年は『どじょう』のように我々の組織の中に入り込み、活性化させるだろう」と採用強化の狙いを語っていた。

ファーウェイは米国による事実上の禁輸措置を受けて米企業などとの取引が制限され、半導体などの部品やソフトウエアの自前での開発を進めている。若手の専門人材を増やすことで、研究開発を加速するとみられる。

離職率を抑える狙いもある。ファーウェイは約19万人の従業員を抱え、このうち研究開発に携わるのは4割強の約8万人。主に理系の研究者の採用に力を入れている。ただ14年に入社した博士号を持つ社員の4割強が18年末までに退職するなど、優秀な人材の定着が課題になっている。

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