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IHI、海流発電1年以上実験、21年実用化めざす

IHIは大規模な水中浮遊式海流発電システムの商用化を目指す(25日、横浜市)

IHIは25日、鹿児島県沖の黒潮で水中浮遊式の海流発電システムの実証実験を1年以上にわたり実施すると発表した。太陽光発電などよりも発電効率の良い新たな再生エネルギー源として、離島向けなどに2021年度にも実用化する。

IHIが同日公開したのは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同開発した30トン程度の構造物だ。17年に1週間程度の短期実験を実施したが、今回は長期で耐久性などを調査する。水深100メートル程度に浮遊し、海流でタービンを回転させ出力100キロワット程度で発電する。

船や波の影響を受けにくいのが特徴で、海底ケーブルで陸地まで送る。鹿児島県十島村口之島沖に設置し、今秋にも運転を始める。海流発電は発電効率を左右する設備利用率が50~70%と、洋上風力(30~40%)や太陽光(10~15%)といった他の再生エネルギーに比べて高いという。

技術開発本部で海流発電を担当する長屋茂樹氏は「世界有数の強い海流である黒潮は有望な再生エネルギー源だ」と話した。今後は米東海岸や台湾などの海域で活用することをめざす。30年度には100基程度を使う発電所として一般家庭3千世帯分にあたる年200メガワット程度の単位で事業化したい考え。今回の実証機は1基あたり10億円。発電コストは大規模の場合1キロワット時あたり約20円になるとみている。

NEDOは黒潮がもつエネルギーの潜在性を約200ギガワットと試算した。常に流れが強い海流向けの水中浮遊式は同社が先駆けだ。潮の満ち引きである潮流を使って海底に設置する着床式はすでに英国などで先行しており、それらの提供メーカーが今後競合になってくる可能性もある。

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