チーズ消費量4.1%増 18年度、4年連続で最高
チーズの消費量が増えている。農林水産省がまとめた2018年度の消費量は前年度と比べて4.1%増の35万2930トンと4年連続で過去最高となった。日欧の経済連携協定(EPA)などが発効したことで、本場のチーズを割安で食べられる機会が増え、消費拡大につながっている。

チーズは加熱処理をしたプロセスチーズと、モッツァレラやカマンベールといったナチュラルチーズに分かれる。ナチュラルチーズの消費量は3.7%増え、21万367トン。プロセスチーズは4.5%増の14万2563トンとなった。
チーズを使った料理が外食などで増えていることが背景だ。「チーズを使ったメニューは単価が高くなるので、外食が積極的に取り入れている」(専門商社)という。韓国料理のチーズタッカルビといった色々な食べ方も広がっている。食の欧風化が進む中国や韓国でも消費が増加。世界的な需要の高まりを受けて、19年7~12月のオセアニア産のチーズ価格は上昇傾向が続いている。
チーズの輸入量も日欧EPAや環太平洋経済連携協定(TPP)の相次ぐ発効で増えている。財務省の貿易統計によると1~5月のチーズ輸入量は13万265トン。前年同期と比べて1割増えた。