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ラグビーW杯まで2カ月、開催の意義をもう一度
進化を楽しむ(廣瀬俊朗)

ラグビーW杯
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2019/7/26 5:30
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ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の開幕まで2カ月を切った。最後の実戦期間に入る日本代表について考えるとともに、大会盛り上げのために自分なりに始めたことについて紹介させてもらいたい。

日本代表は27日から今年最初の公式戦、パシフィック・ネーションズカップ(PNC)に臨む。初戦で当たるフィジーは近年、強豪国並みの力をつけているし、トンガ、米国も手ごわい。ただ、相手よりも日本がこの大会をどう戦い、残り2カ月をどう過ごすかに注目している。

合宿で円陣を組むラグビー日本代表の選手ら。W杯までの残り2カ月をどう過ごすかが注目される=共同

合宿で円陣を組むラグビー日本代表の選手ら。W杯までの残り2カ月をどう過ごすかが注目される=共同

日本は4年前とはかなり違うアプローチでW杯に向かっている。最後の2カ月だけをみても、前回は8試合を行ってから本番に臨んだ。その過程で連係を練り、連戦に必要な体力や試合勘を養うことができた。

今回は実戦の機会が少ない。W杯までにはPNCと、開幕直前の南アフリカ戦の計4試合しかない。春にもスーパーラグビーの2軍チームと強化試合を行ったが、正直、そう強い相手ではなかった。本当に自分たちの実力を測り、W杯に向けた経験を積むには、メンバーを固めてこの4試合を戦いたいところである。

ただ、今回はメンバーそのものをまだ絞り切っていない状況がある。初戦のフィジー戦でも、若手プロップの木津悠輔、三浦昌悟が本格的な代表デビューを果たしそうだ。今後、選手選考とチーム力強化のバランスをどう取るのか。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)のかじ取りが重要になる。

メンタル面の準備をしっかりと

まだ新戦力に出番を与えることからも分かるように、今回のチームは4年前より土台の強化に時間を充てている。その点では成果も出ているようだ。今月上旬にリーチ・マイケル主将と話したが、6月から1カ月間続いた宮崎合宿の雰囲気や、ハードな練習内容には手応えを感じていた。

ただ、具体的な本番の準備をする時間は短くなるところは少し心配だ。1次リーグの対戦相手に合わせた本格的な対策も8月半ば以降になるようだ。今の選手はスーパーラグビーで国際経験を十分に積んでいるから対応力は高いし、ジョセフHCらは綿密な計画を立てているのだとは思う。

リーチ主将(右)は「日本代表と社会との関わりを増やしたい」と話す=共同

リーチ主将(右)は「日本代表と社会との関わりを増やしたい」と話す=共同

もう一つカギになりそうなのは、メンタル面の準備をもう一度しっかりすること。W杯での勝利の先に何を目指し、世の中にどういうメッセージを伝えるのか。大義を改めて整理してもらえれば、チームにプラスになるだろう。「一生に一度」かもしれない自国開催ならばなおさらだ。

リーチ主将もここを強化したいという意欲を持っているようだ。「日本代表と社会との関わりを増やしたい」と発言したり、俳句をつくることで外国出身選手を含めた一体感を強めようとしたりしている。

その意味で、チームが23日に行ったラグビー教室には頼もしさを感じた。選手自身が運営の音頭を取り、子供に指導する内容を考えた。主将だけに頼らず、主体性をもって行ったところに意義があった。残り2カ月でどういう成果が出るのかを楽しみにしている。

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