2019年9月22日(日)

ブラジル、退職金の事前引き出し可能に 景気刺激狙う

2019/7/25 7:15
保存
共有
印刷
その他

【サンパウロ=外山尚之】ブラジル政府は24日、勤続年数補償基金(FGTS)と呼ばれる、退職金や失業保険に相当する資金を前倒しで引き出せるようにすると発表した。景気が低迷する中、個人消費を刺激する狙い。国内総生産(GDP)を1年間で0.35%押し上げる効果があるとみられている。

ブラジルの個人消費は落ち込んでいた(24日、サンパウロ)

FGTSは雇用者が拠出する基金で、月々の給与額に応じて専用口座に積み立てられている。本来は退職時や解雇された時などに引き出すものだが、9月から1人あたり500レアル(約1万4440円)を上限に引き出せるようにする。

ゲジス経済相は24日、「労働者は毎年、追加の給与を受け取る選択肢を持つことになる」と述べ、消費を奨励した。

将来の社会保障の基礎である積立金の取り崩しを奨励する背景には、足元の景気低迷がある。製造業や消費の不振により、19年1~3月期の実質経済成長率は前期比0.2%減と、9四半期ぶりのマイナス成長となった。19年の成長率見通しも0.8%と、前年実績を下回る。

経済再生を掲げて1月に発足したボルソナロ政権にとり、景気低迷は失点となる。そのため、今回の措置で消費を刺激し、2019年に300億レアル、20年に1200億レアルの経済効果を狙う。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。