トランプ氏弾劾言及せず 元特別検察官、ロシア介入警告

2019/7/25 6:00 (2019/7/25 6:27更新)
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議会証言に臨んだモラー元特別検察官=USA TODAY NETWORK

議会証言に臨んだモラー元特別検察官=USA TODAY NETWORK

【ワシントン=永沢毅】2016年米大統領選へのロシアの介入疑惑を捜査したモラー元米特別検察官は24日の米議会での証言で、野党の民主党の一部がトランプ大統領の責任追及に向けて唱えている弾劾論の是非について「コメントしない」と繰り返し、言及を避けた。20年大統領選でもロシアは介入を計画しているとの見方を示した。

モラー氏は下院司法委員会、情報特別委員会でそれぞれ証言に臨んだ。同氏の議会証言は在任中も含めて初めて。トランプ氏は記者団に「時間のムダだった。民主党にとって破滅的だ」と批判した。

モラー氏は証言で、ロシアの選挙介入に関し「私たちがこうしている間にも、ロシアは介入している。20年大統領選でもやるだろう」と警告した。同氏は4月に司法省が公表したロシア疑惑に関する捜査報告書で、交流サイト(SNS)と政府機関の2つのルートでロシアが16年大統領選に「全面的かつ組織的に介入した」と断定していた。

モラー氏は、トランプ氏がかつて内部告発サイト「ウィキリークス」を称賛したことを「控えめに言っても問題がある」と批判した。トランプ陣営幹部は16年大統領選で仲介者を通じてウィキリークス関係者と接触し、その後にライバルの民主党陣営から大量のメールが流出した。

モラー氏はロシア疑惑を巡り「大統領の無罪が証明されたわけではない」と改めて表明した。共和党議員から「報告書はトランプ氏の弾劾を推奨していない。その理解で正しいか」と問われ「そのことについては話さない」と回答した。

これに先立ち、民主議員から「大統領の不正行為を追及する刑事司法制度以外の仕組みは(議会による)弾劾なのか」と質問されると「コメントしない」と繰り返した。モラー氏の回答は、自らの発言が米議会での弾劾を巡る議論に影響を与える事態を避ける狙いがあるとみられる。

モラー氏はトランプ氏に聴取を強制する召喚状を出さなかった理由に関して「早く捜査を終結させる必要があったためだ」と説明した。大統領召喚は法廷闘争になるとされ、決着が長引く可能性が高かった。トランプ氏が18年11月に提出した書面回答は不十分だったとの認識を示した。

自らの捜査を「魔女狩り」だと批判するトランプ大統領の主張には「そうは思わない」と反論し、捜査結果に自信を示した。

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