アラヤ、エッジAIの開発体制を強化

2019/7/24 18:47
保存
共有
印刷
その他

人工知能(AI)開発スタートアップのアラヤ(東京・港)はKDDIやベンチャーキャピタル(VC)などから5億5000万円を調達した。同社はクラウドではなく端末側でデータを処理する「エッジAI」の開発を手がけている。2年後をめどに人員を100人規模に増やし、開発体制を強化する。

アラヤの金井良太CEOは英サセックス大准教授から転じた

KDDIや三井不動産、独立系VCのグローバル・ブレイン(東京・渋谷)、三菱UFJキャピタル(東京・中央)の4社がアラヤの実施した第三者割当増資を引き受けた。資金は主に人材採用に充てる。同社の社員は現在35人で、大半がエンジニアだ。技術者を2倍に増やし、営業人員を含めて100人規模まで拡大する。米国や中国に社員を常駐させて顧客開拓することも検討する。

AIがエッジで動作するように深層学習(ディープラーニング)のモデルを軽くするソフトウエアを開発しており、2019年末にも外部に提供を始める計画。エッジAIを製品に組み込みたい企業がAIに求める精度と圧縮度を指定すると、回路で実行可能なプログラムの形に自動で軽量化する。

CPU(中央演算処理装置)や回路を自由に書き換えられる半導体「FPGA」など幅広いチップでAIを動かせるのが特徴だ。企業がAIの導入を検討する際、効果の検証には従来3~6カ月かかっていたという。顧客自らがアラヤのソフトでAIを軽量化できるため、検証期間を1カ月程度に短縮できると同社は説明している。

金井良太最高経営責任者(CEO)は英サセックス大准教授から転じて13年にアラヤを起業した。金井氏は「クラウドでの計算の負荷が大きいことがディープラーニング活用の妨げになっている」と話す。自動車やドローン、スマートフォンなどのエッジ機器に組み込むAIを普及させる考えだ。

(山田遼太郎)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]