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日証協会長「まずは成功体験を」(投信観測所)

2019/7/31 12:00
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資産形成に関心を持つ若い世代が増えているが、実際に何から始めていいのかわからず、最初の一歩を踏み出せない人も多い。日本証券業協会の鈴木茂晴会長に資産形成の課題や若い世代へのアドバイスを聞いた。

■「貯蓄から資産形成」は道半ば

――資産形成の裾野がなかなか広がりません。

日本証券業協会の鈴木茂晴会長

日本証券業協会の鈴木茂晴会長

「2018年に始まったつみたてNISA(少額投資非課税制度)は1年間で開設口座数が100万を超え、一般NISAと合わせると1200万口座以上ある。これを多いとみるか少ないとみるか議論はあると思うが、だいぶ国民に浸透してきたと実感している」

「つみたてNISAの本格的な拡大はこれからだと思う。4、5年後を見てほしい。コツコツ証券投資を先に始めた人たちが成功体験を積み、SNS(交流サイト)などを通じて世間に発信してくれるはずだ。いまは長い導火線に火がついただけかもしれないが、いずれ爆発的に広がるときが来ると思っている」

「日本は個人金融資産1800兆円のうち、株式と投資信託の保有割合が2割に満たない。5割を占める米国と比べ、ずいぶん見劣りする。『貯蓄から資産形成』は道半ばだ。実は日本と米国は1980年代半ばまでは投資信託の保有割合にそれほど大きな差がなかった。しかし、米国では確定拠出年金(401k)や個人退職勘定(IRA、退職金などを積み立てる税優遇付き口座)といった制度が導入され、加えて長期の株高傾向で個人投資家が成功体験を積んだこともあり、資産形成が広がってきた」

■まずはつみたてNISAを

――若い世代は何をすればいいですか。

「若い人には、つみたてNISAを活用した積み立て投資がおすすめだ。月々の積み立ては少額で十分。『たったの数千円』などと思わないでほしい。それが成功体験につながる可能性を秘める。自分の娘にも同じように積み立て投資をすすめている。貯蓄から資産形成の動きを推し進めるには、まず証券投資による成功体験を実感するのが重要だ。証券投資で喜びを感じれば、次の投資につながる」

「証券投資をしたことがない人には、積み立て投資がどんな成果を生むのかピンとこないかもしれない。積み立て投資は毎回一定額で買い付けることで、高い時に少なく買い、安い時に多く買うことができる『ドルコスト平均法』を使った仕組みだ(図参照)。仮に購入した投資信託の価格が1年後に半分になったとする。一度にまとめて買った場合は損をするが、積み立て投資なら利益が出ることもある」

――日本証券業協会としての取り組みは。

「つみたてNISAや一般NISAは投資可能期間が区切られた時限立法の制度だ。個人投資家がより安心して利用できるように、協会として年限の延長や恒久化に向けた働きかけを続けていきたい」

「これまで日本で資産形成が広がりにくかった要因のひとつに、証券投資や証券業界に対する投機的なイメージが強かったことも否めない。そんな世間のムードを払拭し、証券投資を身近に感じてもらう努力が必要だ。最近は証券業界として社会貢献にも力を入れている。国連や政府が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた社会課題の解決のため、協会の会員である証券会社と共に知恵を出し合い、地球環境や子どもの貧困問題などの分野で取り組みを進めている」

「証券業界の顧客は高齢層や富裕層に偏っているが、いずれ次の世代の人たちがその資産を引き継ぐときが必ず来る。どの証券会社も将来を見据えて頭を切り替え、顧客の資産形成や運用パフォーマンス向上に役立つビジネスをしていかなければならない」

■人生は心の持ち方次第で大きく変えられる

――若い世代へのメッセージを。

「人間の幸せとは何かを考えたときに、いくら莫大な資産を持っていても、有り余るくらいの時間があっても、幸せだと感じられない人はいる。本当に幸せなのは『幸せだなぁ』と感じる習慣を持っている人だ。例えば仲間と力を合わせて大きな仕事を成功させ、喜びを分かち合う。これに勝る幸せはないだろう」

「幸せだなと感じるには、何よりポジティブマインドでいることだ。今まで仕事を通して優秀な人をたくさん見てきたが、共通しているのはポジティブなこと。人によって性格はバラバラで、『よくこんな無口な人が営業成績を上げられるな』と驚くこともあるが、つまり聞き上手で、お客さんの話を引き出すことができたのだと思う。自分の性格をうまく生かした人が成功している」

――どうすればいつも前向きでいられますか。

「どんな人生もトータルでみたら良いことと悪いことはちょうど半々くらいで起こる。ちょっと大変なことが起きると世の中の不幸を全部1人で背負ったように考える人もいれば、困難にぶつかってもいい経験だととらえる人もいる。与えられた環境の中で自分の役割や幸せを見つけること。人生は心の持ちようで大きく変えることができるし、誰もが充実した人生を送ることができる」

「私もこれまでの人生で大変なこと、きついなと思うことを何度も経験してきた。大恥をかいたこともある。これからもそうだろう。それでも常に思うことは、どんなにお金や地位や名誉があっても、すべてが思い通りに動いている人はいない。幸せな人生を生きるには、いかに自分がポジティブでいられるかだと思う」

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

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