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普段と違う首都高に困惑 交通規制ドキュメント

(更新)

2020年東京五輪に向けた大規模な交通規制が24日、試行された。首都高速道路は入り口を次々に閉鎖。普段と違う交通事情にドライバーらが困惑する様子もみられた。同日午前の動きを追った。

正午 環状7号上の規制が終了

幹線道路と環状7号の交差点で、都心方向の青信号の時間を短縮する規制は正午に終わった。国道17号の都心方向の青信号は約10秒短く調整されていたが、通常通りの約60秒に戻った。

午前11時40分 新国立競技場

1年後の五輪開幕に向けて工事が進む国立競技場(24日午前11時30分、東京都新宿区)

新国立競技場周辺では8月25日、開閉会式を想定したバス輸送のテストがあり、周辺一帯が交通規制される。近所にある飲食店の20代の女性店員は「大会本番での規制は仕方ないが、テストの規制は営業への影響にも配慮してほしい」と話した。

午前11時 東京都庁前

都庁前を走行するタクシー(24日午前11時すぎ、東京都新宿区)

都庁付近を走行していたタクシーの男性運転手(63)は環状7号の内側に入る途中、渋滞に巻き込まれた。「午前中の売り上げはいつもの半分ほど。五輪期間中にこれが続くと思うと仕事にならないね」と疲れた様子。

午前10時 警視庁本部

警視庁交通総務課が午前4~8時までの首都高などの混雑状況を説明。競技会場が集中する臨海部を通る湾岸線を中心に交通量を抑えられたという。一般道の一部で混雑がみられるが、担当者は「深刻な渋滞といったトラブルは起きていない」と話した。

午前10時 国内最大級のバスターミナル「バスタ新宿」(東京都渋谷区)

バスタ新宿着の高速バスは順調に運行していた(午前10時、東京都渋谷区)

高速バスの到着に目立った遅れはみられない。女性係員は「(一般道の混雑で)車庫からバスタに向かう車両が5~10分ほど遅れることがあるが、大きな影響はない」と話した。利用客も落ち着いた様子だった。

午前9時40分 中央道八王子料金所

混雑なく順調に車は進んでいる(24日午前9時20分、東京都八王子市)

通勤時間帯のピークを終えても混雑はみられず、車は順調に進んでいる。国土交通省の担当者は「交通規制実験の事前周知を受け、利用者が通行ルートを変えるなどしたのではないか」と分析している。

午前9時10分 環状7号と国道17号(中山道)の交差点

国道17号の交差点では、都心方向への車両が1回の青信号で渡りきれないことも(24日午前9時10分、東京都板橋区)

国道17号の都心方向は1回の青信号で通過できない車もみられる。17号などを通って約50カ所に配達する予定という配達業者の40代女性は「時間が指定された荷物もあり、遅れないだろうか」と気をもみながら車に乗り込んだ。

午前8時45分 「上馬」(東京・世田谷)交差点

国道246号では、都心方向の信号前に数十台が並んだ(24日午前8時45分、東京都世田谷区)

環状7号と交わる国道246号の上馬交差点では、都心方向へ数十台が信号待ち。真上を通る首都高3号渋谷線の入り口閉鎖や、交差点の青信号の時間短縮の影響とみられる混雑が続いている。

午前8時 首都高湾岸線など

午前8時すぎの首都高湾岸線はスムーズに走行できた(有明周辺)

競技会場が集まる臨海部の「有明」から新国立競技場最寄りの「外苑」までの走行時間は約17分。一時的に時速20キロほどになる混雑はみられたが、おおむねスムーズに流れている。

午前7時30分 首都高「三軒茶屋」入り口付近の国道246号

入り口閉鎖で周辺では断続的に渋滞が発生、複数の警察官が誘導にあたった。出勤のため渋谷駅行きのバスを待つ男性会社員(32)は「いつも乗る電車に間に合うだろうか」と不安げにつぶやいた。

午前7時15分 警視庁交通管制センター(東京都港区)

職員らが首都高や一般道の幹線道路の交通状況を示す大型画面を注視。同庁交通総務課の職員は「目立った混乱はない」と話した。首都高で閉鎖された入り口は計33カ所になった。

警視庁交通管制センターでは職員らがモニターを見ながら、頻繁に相談(24日午前7時すぎ、東京都港区)

午前6時30分 首都高「外苑」入り口

トラックやタクシー、乗用車が次々と来るが、「閉鎖中」の電光掲示板や三角コーンを前に停車・徐行後に立ち去る。車の窓を開け、入り口の奥をのぞき込むドライバーも。

午前6時15分 首都高

午前0時から閉鎖されている入り口4カ所に加え、交通量を抑えるため3号渋谷線「三軒茶屋」や5号池袋線「中台」など複数の入り口が順次閉鎖された。

午前6時 環状7号と国道17号(中山道)の交差点

信号が調整され、国道17号の都心方向は午前5時から青信号が約10秒短くなり、赤信号が約20秒長くなった。都心への車列は徐々に混雑してきた。

環状7号と国道17号の交差点で、都心方面に進む車列が混雑してきた(24日午前6時10分、東京・板橋)

午前4時45分 中央道八王子料金所(東京都八王子市)

上り線は通常5レーンが通行できるが、2レーンに減っている。混雑はまだみられない。

八王子料金所の上り線(24日午前5時すぎ、東京都八王子市)

午前0時 首都高「外苑」入り口(上り)

ゲート上部の表示が「閉鎖中」に変わり、警視庁の職員が「通行止」と書かれた幕を入り口に張った。入り口に進入しようとして閉鎖に気づき、慌ててハンドルを切り返す車が相次いだ。

渋谷区内からタクシーで帰宅中に外苑から首都高に乗ろうとした男性会社役員(41)は、入り口に立つ警察官の説明で交通規制実験を知ったという。「迂回が必要になり、余分なお金がかかる」と話した。

大規模交通規制の実証実験のため、閉鎖された首都高の外苑入り口(24日未明、東京都渋谷区)

(村岡貴仁、村越康二、岩沢明信、北本匠、前田悠太、野元翔平、高山智也)

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