スペイン下院、25日に首相信任の再投票

2019/7/23 23:39
保存
共有
印刷
その他

【パリ=白石透冴】スペイン下院は23日、4月末の総選挙に基づく新政権の樹立に向け、首相候補の信任投票を実施した。暫定首相という立場のサンチェス氏は信任に必要な過半数の票を得られず、25日に再投票が実施されることになった。ここでも信任が否決されれば、総選挙がやり直しになる可能性が出てくる。

23日、信任投票が否決されたスペインのサンチェス首相(マドリード)=ロイター

総選挙で、サンチェス氏の社会労働党は下院の350議席中123議席を得て第1党となった。ただ過半数にとどかず、他党との連立交渉を続けてきた。23日の投票は賛成が124、反対が170、残りが棄権などとなり、規定の絶対過半数の176に届かなかった。

サンチェス氏は42議席を持つ急進左派ポデモスの票を狙ってこれまで交渉してきた。ただポデモスとの連携を閣外協力にとどめたいサンチェス氏と、閣僚を送り込みたいポデモスとの間で意見が一致していない。ポデモスは23日、棄権した。

25日の2回目投票では、1回目と異なり棄権票などがあっても賛成票が反対票を上回れば可決となる。ただ他の有力政党がサンチェス氏を支持する可能性は今のところ低く、やはりポデモスの動向がカギになる。

25日も否決されればサンチェス氏は連立交渉をやり直すが、23日の1回目投票から数えて2カ月以内に政権が正式に発足しないと再選挙になる。

サンチェス氏は国民の人気が高く、再選挙で議席積み増しを狙うとの観測もある。一方で政治空白は減速の兆しがあるスペインの経済成長を一層鈍化させる恐れもある。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]