京都商議所、立石会頭5期目へ 「当面は続投」

2019/7/23 20:15
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京都商工会議所の立石義雄会頭(79、オムロン名誉会長)は23日の記者会見で、5期目となる11月以降も会頭職を続投する考えを示した。副会頭を務める塚本能交氏(71、ワコールホールディングス会長)を後継候補として調整を進めてきたが、体調不良で11月の会頭就任が難しい情勢になったことを明らかにした。その上で、「当面は(私が)会頭を続け、塚本副会頭の回復を待ちたい」と語った。

立石義雄会頭は11月以降も続投する考えを示した(23日、京都市内)

立石義雄会頭は11月以降も続投する考えを示した(23日、京都市内)

立石会頭は4期で退任し、会頭職を塚本氏に譲る考えだった。昨年末には一旦、内諾も得たという。しかし、その後、塚本氏が体調不良になり、7月になって、11月時点での就任は困難などとの連絡があったという。

立石氏は塚本氏が回復後に会頭職に就く意向があるとの認識を示し「塚本副会頭は社業には復帰しており、他の人を選ぶことは考えていない」とした。塚本氏の意向についてワコールホールディングスIR・広報室は「関知していない」と述べるにとどめた。

立石会頭の在任期間は4期12年と長期化している。「リーダーが長くとどまり過ぎると、発展の芽を摘みかねない。新しい水をやり、風を通す必要がある」とし、トップ交代の重要性を強調した。

次期会頭を選ぶにあたり、立石会頭がこだわってきたのは「創業家出身」であることだ。京都は電子部品を中心にグローバル企業の本社が集中し、創業から100年を超える老舗企業も多い。それを束ねる経済界のトップは、若いうちから経営者としての帝王学をたたき込まれ、地元経済界で汗をかいてきた人物への期待が高いという。

会頭職は副会頭の中から選ぶのが通例だが、現職で大企業の創業家出身者は塚本氏と堀場製作所の堀場厚会長のみ。グループCEO(最高経営責任者)を兼務する堀場氏には負担が重い。数年前から交代を模索するなかで当初最有力候補と見なされていたが、同社はグローバルな事業展開を加速している。

塚本氏はワコールの2代目で、父である幸一氏も会頭を務めた。立石会頭は「BtoB(企業向け取引)企業が多い京都において、ワコールはBtoC(消費者向け取引)企業。新しい京都産業をけん引してもらいたい」と述べた。(松田拓也、山本紗世)

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