JXTG、大阪製油所の石油精製事業を終了 2020年

2019/7/23 17:30
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石油元売り最大手のJXTGエネルギーは23日、2020年10月をめどに大阪製油所(大阪府高石市)での石油精製事業を終了すると発表した。その後はアスファルトを燃料に使う発電設備を運営する事業所として存続させる。現在の輸出機能は千葉県の製油所が引き継ぐ。人口減少などで国内の石油製品の需要減少に歯止めがかからない中、生産体制を見直す。

JXTGエネルギーが石油精製の停止を発表した大阪製油所(大阪府高石市)

JXTGは国内に11カ所の製油所を持ち、原油処理能力は日量約193万バレル。うち大阪製油所の処理能力は19年3月時点で日量11万5000バレルと最も小さい。全社的な処理能力は約6%減る。

石油精製事業をやめるのは、前身のJX日鉱日石エネルギーによる14年の旧室蘭製油所(北海道室蘭市)以来。253人の従業員は配置転換などで、雇用を維持する方針という。

大阪製油所ではJX日鉱日石エネルギーが10年に、中国石油大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ)の日本法人と共同出資会社を設立。日本初の輸出型製油所として、生産したガソリンなどの石油製品を中国向けに出荷している。現在の契約期限は20年9月末だ。

その後は輸出能力が高いとする千葉製油所(千葉県市原市)に機能を移管して協業を続けることでペトロチャイナと合意した。原油処理能力は日量12万9000バレル。石油製品は共同出資会社が全量を引き取り、中国へ輸出する。輸出の開始時期など詳細は今後詰める。

国内の石油需要は縮小が続いており、人口減やエコカーの普及で40年までに半減するとの試算もある。石油元売り各社は今後も能力削減を含む生産体制の見直しを迫られそうだ。

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