2019年8月20日(火)

英、欧州諸国と連携 ホルムズ海峡で艦艇共同展開も

イラン緊迫
ヨーロッパ
中東・アフリカ
2019/7/23 4:04
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ホルムズ海峡でイランに拿捕された英タンカー=AP

ホルムズ海峡でイランに拿捕された英タンカー=AP

【ロンドン=篠崎健太】英国のハント外相は22日、イランがホルムズ海峡で英タンカーを拿捕(だほ)した19日の事件を受け、同海峡における船舶の安全確保へ向けて欧州諸国と連携する方針を示した。艦艇の共同展開などを協議している模様だ。イランによる英タンカーの拿捕を「国家による海賊行為だ」と断じ、乗組員らの速やかな解放を改めて強く求めた。

ハント氏は英議会下院で対応策を説明した。イランの行為について、4日に英領ジブラルタル沖でイランのタンカーが欧州連合(EU)による制裁違反の疑いで拿捕されたことへの報復との見解を示した。英タンカーはオマーン領海内を国際法に沿って航行中だったとし、拿捕は「世界経済を支える航行の自由の原則の甚だしい侵害だ」と訴えた。

ハント氏はホルムズ海峡での船舶の安全確保に向けて「欧州主導の海上保護部隊の結成を模索している」と語った。既に複数の国と建設的な議論を行ったという。通航する船舶を護衛するため、英駆逐艦ダンカンが29日までに現地に到着するとの見通しも示した。同海峡を通る英船舶に、護衛のため航行計画を知らせるように呼びかけた。

欧州連携の具体的な内容は不明だが、ハント氏の発言から民間船舶の護衛や警戒を目的とした、艦艇の共同展開などを想定しているとみられる。ハント氏は、米国が同盟国に提案している有志連合を「補完する最善の方法を週後半に議論する予定だ」と述べた。

一方で、欧州諸国の連携は「米国による圧力政策の一部にはならない」とも述べた。英国はイランの核合意維持に引き続き努める方針だとも付け加え、米国が呼びかける有志連合参加の是非については留保した。一部の英メディアではイランへの経済制裁に踏み切る可能性も取り沙汰されていたが、22日の説明では制裁に関しては踏み込まなかった。

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