自民、単独過半数割れ 公明は主張強める構え - 日本経済新聞
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自民、単独過半数割れ 公明は主張強める構え

(更新)

自民党は参院選で57議席を得た。非改選を含めた参院勢力は定数245のうち113議席で、3年ぶりに単独過半数に必要な123議席を割った。改選前は定数242のうち122議席を占めていたが、9議席減った。

自民は第2次安倍政権発足直後の2013年の参院選で大勝し、改選数は66議席に上っていた。今回は反動で改選議席を下回るとみられていた。

参院選の結果、過半数を上回るには公明党の議席が必要となった。公明とあわせた与党の議席は141に上る。こうした状況を受け、公明は憲法改正などで主張を強める構えをみせる。

公明の山口那津男代表は22日のテレビ東京番組で、参院選の結果について「この結果を『憲法改正について議論すべきだ』と受け取るのは強引だ」との見方を示した。

首相が参院選で改憲が争点になったとの認識を示したことには「争点としては熟していない」と指摘した。憲法9条への自衛隊明記など4項目の自民案は「こういうテーマで議論しましょうと言っているにすぎない。自民党のなかでも煮詰められていない」と話した。

これに先立ち、山口氏は安倍晋三首相と首相官邸で会談し連立政権の結束を確認した。

山口氏は会談で、米国がホルムズ海峡を航行する民間船舶の安全確保をめざして同盟国に協力を呼びかけている有志連合について「米国の有志連合の内容がはっきりしない。政府・与党がかじ取りを間違えないよう結束して対応に当たりたい」と伝えた。

自民は前回2016年参院選の後に無所属議員が入党し、1989年に失って以来27年ぶりに参院での単独過半数を回復した。改憲に前向きな「改憲勢力」で国会発議に必要な3分の2の議席数も得た。今回の参院選で自民は単独過半数を再び割った。公明は14議席を獲得し、非改選とあわせ過去最多の28議席となった。

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