父子関係の否定認めず 精子提供巡り法務省研究会

2019/7/23 5:00
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法務省の有識者研究会は、第三者の精子提供による生殖補助医療で生まれた子どもの法的な立場についても検討した。報告書は「生殖補助医療に同意した夫は、子どもと血縁関係がないことを理由に父子の関係を否定できない」との考えを提示。子の地位を守る配慮が必要だと強調した。

生殖補助医療で生まれた子を法的にどう扱うかは民法に明記されていない。過去の裁判では「夫が同意した場合は嫡出子(夫の子)と推定される」「同意なしに生殖補助医療が行われた場合、夫は嫡出子ではないと否定できる」とする判断が示されている。

研究会の議論では、判例などを土台に「自然妊娠で生まれた子どもと取り扱いを変えることは、生殖補助医療による子どもに不利益を及ぼす」との懸念が多く出たという。

今後の論点としては「(誰の精子かによらず)生殖補助医療を受けることを同意するだけで足りるのか」「立証責任は誰が負うか」「公証人の関与などを含めた同意を客観的に示す方法」などを挙げた。

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