2019年8月18日(日)

ロシアが親ロ派党を露骨に支援 第2党に浮上か
幹部は「プーチンの代理人」 ウクライナ「介入」と反発

ヨーロッパ
2019/7/22 14:40
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【モスクワ=石川陽平】欧米諸国の選挙への介入問題で批判されるロシアは、21日投票のウクライナ議会選の期間中でも政治的影響力を行使する動きが目立った。ウクライナ東部2州全域の市民にロシア国籍を与える手続きを簡素化し、親ロ派政党にウクライナへの天然ガス供給価格の割引も提案するなど、欧州寄りの新政権の揺さぶりを続けた。

18日、ロシア北西部のサンクトペテルブルクで会談したプーチン大統領(右)とメドベチュク氏=ロイター

「ロシア・ウクライナ関係の全面的な回復へあなたの党を含めてどの政党とも協力する」。ウクライナ議会選を3日後に控えた18日、プーチン・ロシア大統領がこう語った相手は、ウクライナの親ロ派新党「野党プラットフォーム―生活党」の幹部ビクトル・メドベチュク氏だった。

同党は親ロ派勢力が集まった新政党で、ロシア系住民や対ロ関係の改善を期待する住民が多い東部が地盤。メドベチュク氏はプーチン氏とは旧知の仲で「プーチン氏の代理人」とも呼ばれる。ロシアはこの政党の議席獲得をてこにゼレンスキー政権の欧州統合路線に歯止めをかけようと、議会選に向けて様々な工作をした。

17日には、東部2州の親ロ派武装勢力の占領地域に限っていたロシア国籍付与に向けたパスポートの発給手続きの簡素化措置を、全域に広げた。ウクライナ外務省からは「国内問題への明白な介入」と猛反発を受けた。6月7日には国営ガスプロムのミレル社長がメドベチュク氏に会い、ウクライナ向けのガス価格を25%引き下げる用意があると語った。

ロシア国営テレビはメドベチュク氏が所有するテレビ局と、両国の国民が参加する対話番組を企画した。ただ、ゼレンスキー大統領の強い反対もあり、7月12日にロシア側だけで放送された。親ロ派はこれまでの議会で約40議席にとどまっていたが、今回の議会選では「野党プラットフォーム―生活党」を軸に勢力を増す可能性がある。

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