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「ジャパニーズ・ドリーム」が好成績(話題の投信)

2019/7/24 12:00
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三菱UFJ国際投信の「ジャパニーズ・ドリーム・オープン」が好成績を上げている。国内の中小型株で運用する投資信託で、2000年2月の設定から運用期間がもうすぐ20年になる。相対的に高いリターンを上げつつ、リスクを抑えた運用を続ける数少ないファンドの一つだ。

■トップクラスの運用成績

6月末時点の10年リターン(分配金再投資ベース)は351.67%。10年前に100万円を投資したとすると、現在は評価額が450万円以上になっている計算だ。配当込み東証株価指数(TOPIX)の105.96%を大きく上回り、国内公募投信の中でもトップクラスの成績を誇る(図表)。

リターンが相対的に高いだけではない。同時にリスクを低めに抑えているファンドは国内でも珍しい。6月末時点で国内公募の追加型株式投資信託を対象に過去10年の運用実績を米S&P500種株価指数と比較したところ、S&P500よりリスク(標準偏差)が小さくリターンが大きい投信はわずか9本だった。「ジャパニーズ・ドリーム・オープン」がそのうちの1本だ。

■企業への個別取材を徹底

好調な運用成績の背景にあるのは、徹底した企業への個別取材だ。特徴的なのは、ほぼすべてのIPO(新規株式公開)で企業のトップに取材をするこだわりの強さ。ファンドの設定当初から運用を担当する中川雅嗣シニアファンドマネジャーは、IPO時に必ず取材するメリットとして「上場時は創業者や経営者に取材できる機会が多く、経営方針など直接話を聞ける」と話す。仮にIPO時にその銘柄を組み入れなくても、のちのち投資候補にあがったときにスムーズに選定できる利点もあるという。

企業トップに直接会って話を聞くことを大切にしているもう一つの理由は、後に「カリスマ経営者」となるトップが率いる企業を発掘したいという思いがある。「ソニーホンダなど世界的な企業は創業当初から名経営者の導きでここまで発展してきた。21世紀の日本を代表する経営者を自分の目で見つけたい」と中川氏は語る。

■100超の銘柄を組み入れて分散投資

ファンドに組み入れる銘柄は、主に中小型株や、東証ジャスダック市場、マザーズ市場に上場する新興成長株。6月末時点の組み入れは106銘柄で、上位には情報・通信業、サービス業の銘柄が目立つ。徹底した個別取材の積み重ねによる銘柄選定と100を超す銘柄への分散投資により、ポートフォリオ全体のリスクをコントロールしている。

投資対象を選定する上で重視する基準は、(1)経済成長軸に合った事業分野かどうか(2)明確な企業コンセプトと事業を成功させるために鍵となる要因があるかどうか(3)参入障壁が高い事業分野か(4)中長期的な利益成長と短期の利益率は高いか(5)バリュエーションが割安か――の5つ。

銘柄選びはこれまでの取材内容や企業業績などのデータを参考にしながら、運用チームで検討会を開いて最終判断する。さらに投資タイミングも重要で、上場後に急成長する「第1ステージ」と、成長が鈍化した後に再び成長軌道に戻す「第2ステージ」を見逃さないようにリサーチを継続している。

■独自要因で動く中小型株の魅力

中小型株投資について、中川氏は「各企業が独自要因で業績を伸ばせるのが最大の魅力」と話す。大型株は外国為替相場や政治情勢など外部要因で業績が左右されることが多いが、中小型株は外部要因がいくら不安定でも、基本的に事業内容や企業努力が業績や株価に直結しやすい。

例えば、組み入れ上位のアルヒ(7198)は住宅ローン融資を手掛ける企業。融資の審査にIT(情報技術)を活用し、融資実行までの期間を大幅に短縮した。事業が目覚ましい成長分野ではなくとも、このように独自の技術やアイデアで競合他社との差別化をはかり、業績を伸ばす企業が日本には存在する。夢のある企業を発掘して投資する、この思いが「ジャパニーズ・ドリーム・オープン」の好成績を支えている。

(QUICK資産運用研究所 望月瑞希)

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