2019年8月22日(木)

中国、金融市場の開放拡大 格付け業務など柱に
米中協議再開へ布石か

2019/7/20 18:36
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金融市場の開放策を発表した中国人民銀行

金融市場の開放策を発表した中国人民銀行

【北京=原田逸策】中国人民銀行(中央銀行)は20日、金融市場の新たな開放策を発表した。外資の格付け会社が格付けできる債券の対象を広げたり、外資金融機関が債券の引受主幹事になることを認めたりするのが柱だ。米国と中国は6月末の首脳会談で貿易協議再開で一致したが、対面での協議はまだ実現していない。今回の開放策は協議再開に向けた布石の可能性がある。

中国は輸入の増大や貯蓄の減少を背景に経常収支が赤字になる可能性がある。債券や資産運用業の市場開放を通じて、外資マネーを取り込んでいく狙いもありそうだ。

11項目からなる開放策の柱は外資格付け会社の業務拡大だ。人民銀は1月、米格付け会社S&Pグローバルの全額出資子会社に銀行間の債券市場での格付け業務を認めた。今回は証券取引所に上場するあらゆる債券の格付け業務も認めた。

外資が債券の引受主幹事を務めるのも認める。対象は銀行間債券市場で発行する債券で、銀行や証券会社が候補になる。中国の債券引受業務は利ざやが厚く、外資系銀行が参入を希望していた。

保険では外資が中国市場に参入する場合に課していた「業歴30年以上」という制限をなくす。

李克強(リー・クォーチャン)首相は7月2日、外資が中国で証券、商品先物、生命保険を営む際の出資規制の撤廃を当初予定の2021年から20年に1年前倒しすると表明した。今回はそれに続く措置となる。

米中貿易協議を巡っては、劉鶴副首相と鍾山商務相らが18日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン米財務長官と電話で協議した。中国共産党系の新聞、環球時報の胡錫進総編集長は20日に「対面協議は遠くない。前向きな動きが双方から出るだろう」とツイッターに投稿した。

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