2019年8月19日(月)

アリタリア再建、伊国鉄やデルタ航空が参画

2019/7/20 10:21
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【ジュネーブ=細川倫太郎】伊政府が全額出資する鉄道インフラ会社フェロビエ・デッロ・スタート(FS)は、経営破綻したアリタリア航空の再建に向けたパートナーとして、アパレル大手ベネトングループ傘下のアトランティアと米デルタ航空を選んだ。今後、出資比率やリストラを含めた新たな事業計画を詰める。これまで何度も頓挫してきた救済計画がようやく動き出すが、事実上、国主導となる再建の道のりは険しい。

アリタリア航空の再建は迷走してきた=ロイター

アリタリア航空の再建を巡っては、FSが中心となって支援企業を探していた。上場企業のアトランティアは高速道路や空港を管理する。伊財務省も出資して、官民で立て直しを目指す。

伊メディアによると、新しいアリタリア航空にはFSとアトランティアがそれぞれ35%、デルタ航空と伊財務省がそれぞれ15%出資する方向で検討しているもようだ。

FSは15日にパートナー企業と「できるだけ早く事業計画などを共有する」との声明を出した。収益体質の強化へ人員削減や不採算路線からの撤退などを探るとみられる。ただ、リストラはアリタリア航空の労組からの反発が予想される。欧州連合(EU)も国家による民間企業の救済を厳しく規制しており、国の関与が大きい再建策が認められるかは不透明だ。

アリタリア航空は2001年の米同時テロ以降に経営が悪化した。近年は格安航空会社(LCC)や高速鉄道との競争で業績が低迷、17年5月に経営破綻した。伊政府に「特別管理」を申請し、伊政府からのつなぎ融資を受けながら運航を続けている。

これまでLCCの英イージージェットや独ルフトハンザなどが支援に興味を示してきたが、条件が折り合わず撤退。再建オファーの提出期限が何度も延長されるなど、救済計画は迷走してきた。

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