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ウィラー、定額制MaaS全国展開めざす 地域住民の足に

ウィラーは子会社を通じて運営する京都丹後鉄道の沿線のほか複数の地域で、サブスクリプションモデルのMaaSを目指す(19日、東京都内での発表イベント)

高速バス大手のWILLER(ウィラー、大阪市)は19日、次世代移動サービス「MaaS(マース)」で複数の移動手段の決済をまとめて定額で支払える仕組みの導入を正式発表した。定額制MaaSが実現すれば、現時点では日本初となる。京都府北部や兵庫県豊岡市を走る京都丹後鉄道の沿線など複数の地域へ導入する。2021年には全国展開を目指す。

ウィラーが19日に都内で開いたMaaSのイベントで、村瀬茂高社長が明らかにした。定額制MaaSは過疎化が進み、公共交通の存続が危ぶまれる地方で住民の生活の足として導入する。京都・兵庫では20年秋の開始を目指し、同年はじめにはQRコードを使った決済の実験も実施する。

金額は未定で、事業者や自治体などと調整するがタクシーの利用回数に上限を設けて月額5千円前後での提供を目指す。

定額制MaaSは、一定額の支払いで継続利用ができ、音楽配信などで普及が進む「サブスクリプション」モデルの移動版だ。実現すれば運賃をその都度支払うことがなく気軽に乗りやすくなるため、マイカーからのシフトが進む可能性がある。

今年8月からは北海道東部や京都府と兵庫県北部の一部地域で観光向けにもMaaSを始める。これに合わせて旅行の計画作りや移動、観光の手配や決済が簡単にできるスマートフォンアプリを提供する。JR北海道や京都・兵庫のバス会社、タクシー会社などと組み、複数の移動手段をつなぎ周遊しやすくする。

ウィラーの観光MaaS向けアプリでは、旅行計画を立て移動手段や観光体験をまとめて手配して支払いまでできる(開発中の画面)

村瀬社長は日本やアジアなどでMaaSを実現するうえで公共交通がカバーしきれない「空間と時間、経済の3つの空白がある」と指摘した。経済の空白にあたる料金負担の課題解決として定額制導入を目指すほか、オンデマンド型の相乗り車両、自動運転技術、都市間高速バスを必要に応じて投入することで空白を埋めていくという。

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