2019年8月23日(金)

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平泳ぎ渡辺、真の世界一へ闘志 同い年ライバルと一騎打ち
世界水泳、21日から競泳

2019/7/19 23:31
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韓国・光州で開催中の水泳世界選手権は、21日からいよいよ競泳が始まる。金メダルなら東京五輪代表にも決まる大一番。男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平(トヨタ自動車)には2年前の前回王者、アントン・チュプコフ(ロシア)との一騎打ちが待ち受ける。同い年のライバルを倒し、真の世界一となれるか。

193センチの長身を生かし、大きなフォームで推進力を得るのが渡辺の泳ぎだ=共同

193センチの長身を生かし、大きなフォームで推進力を得るのが渡辺の泳ぎだ=共同

「同級生として、ライバルとして絶対に負けたくない」。渡辺は自身と同じ22歳のロシア人をこう評する。2014年ユース五輪での初対決からもう5年以上、好敵手として関係が続く。

今季の初対決は4月末だった。自身の世界記録に迫る好タイムで初優勝した日本選手権から約3週間後。中国で行われたチャンピオンズシリーズ(CS)広州大会に自信を持って臨んだ渡辺だったが、結果はチュプコフに約2秒差をつけられての完敗だった。「戦い方をもっと練らないと。危機感がすごくある」。帰国した渡辺の表情には焦りの色がうかがえた。

驚かされたのは100~150メートルを31秒台で泳いだレース内容だ。「あんなタイムは今まで思い描いたことがなかった」。相手の強さを改めて痛感する一戦になった。

自己ベストでは渡辺が上回るが、実力は「相手が全然強い。体2つ分くらいの差がある」。国際大会ではこの3年間で2勝5敗と大きく負け越している。今季のベスト記録もチュプコフが0秒02上回り、背中は見えてもなかなか追い越せないのが現状だ。

193センチの渡辺と、188センチのチュプコフ。細身な体形やゆったりとしたフォームも含め、身体的な共通点は多い。

同い年のチュプコフ(左)とは5年以上、世界一を懸けてライバル関係が続く(2017年7月の世界選手権)=共同

同い年のチュプコフ(左)とは5年以上、世界一を懸けてライバル関係が続く(2017年7月の世界選手権)=共同

違いを挙げるならば前者が「腕型」、後者は「脚型」。渡辺は肩甲骨周りが柔らかく、肘をたてて多くの水をかきこむことができる。一方チュプコフは「膝の柔軟性がすごく高い。とてもまねできる構造ではない」と渡辺を指導する奥野景介コーチ。外へ大きく蹴り出せるから50メートルごとのストローク数は渡辺より1~2回ずつ少ないという。

もっとも、これまで勝敗を分けてきたのは、レースプランの引き出しの数の差だろう。チュプコフの武器といえば終盤でも50メートルを31秒台で泳ぐ驚異的な粘りだが、4月のCSのように試合内容に合わせ、ギアを上げるタイミングを自在に変えることができる。

一方の渡辺は、常に80%の出力で各ラップタイムを一定に保つ泳ぎが特徴だ。チュプコフとの対戦では序盤でリードするも、相手の追い上げを恐れてペースを崩し、差される試合が少なくない。

渡辺の方にも変化は見える。今季2度目の対決となった5月のCSブダペスト大会。後半にペースアップする戦い方に挑戦、100メートルでチュプコフを先にターンさせ相手を戸惑わせた。終盤の競り合いで敗れたが「以前より彼は僕を扱いづらいと思っているのでは」と手応えを感じる。逆に日本選手権では150メートルまで世界記録ペースで飛ばした。

先行逃げ切りか、後半に力を爆発させるか。どちらを選んでも、相手のペースを乱す果敢な泳ぎが必要になるだろう。「自分はまだチャレンジャー。いちかばちかのレース。守りに入らず、攻めに攻めまくりたい」と渡辺。至高のライバル対決は26日夜、火蓋が切られる。(堀部遥)

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