2019年8月18日(日)

トヨタ、東京五輪にロボット提供 遠隔地で会場体験

2019/7/22 10:47
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トヨタ自動車は2020年の東京五輪・パラリンピックで提供する専用ロボットを公表した。競技会場にいるロボットを通し、遠隔地から会場の雰囲気を体験したり、選手と交流したりできるのが特徴だ。トヨタは東京五輪の最高位のスポンサーで、大会運営に必要な車両の提供を決めている。ロボットでの仮想的な「移動」も提供し大会活性化につなげる。

発表した「T-TR1」は高さが2メートル強で縦長のディスプレーが搭載されたデザイン。上部に付いた360度カメラの映像などで、遠隔地にいてもロボットと同じ景色や音を体感できる。ディスプレーに遠隔地にいる人が映るため、現地と映像や会話で双方向のコミュニケーションもとれる。

遠隔地からの操作、ロボットの前方の「ガイド」を認識し追いかける機能を活用し、最大時速約6キロメートルで動く。体が不自由な人や高齢者が、ロボットを通し、競技会場の雰囲気を体験することなどを想定して開発した。

公開されたトヨタ自動車の「T-TR1」(東京都文京区)

公開されたトヨタ自動車の「T-TR1」(東京都文京区)

ほかにも遠隔地から競技会場の選手と交流することなどを想定し、「マスコットロボット」と「T-HR3」もそれぞれ10台、1~2台提供する計画だ。東京五輪・パラリンピックの公式キャラクターのかたちをした小型ロボットの手などを動かすと、会場にいるヒト型のロボットが同じ動きをし、選手と握手などをして交流を楽しめる。

会場で競技や車イスの観客を支援するロボットも提供。砲丸投げなど投てき競技で導入を予定する「FSR」はセンサーや高精度地図を活用し自律走行する仕組み。選手が投げた砲丸などを回収し、返却地点まで運ぶ。

トヨタは車をつくる会社から、あらゆる移動に関わるビジネスを手掛ける「モビリティーカンパニーに変わる」(豊田章男社長)戦略を掲げている。物理的な移動だけでなく、ロボットを自分の分身とし遠隔地の人などと交流する「バーチャルな移動」(山内実未来創生センター2020ロボット開発室長)も提供していく考えで、技術力を五輪でアピールする。

トヨタは15年に国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)とスポンサーで最高位の「ワールドワイドパートナー」契約を結んだ。東京五輪などでは燃料電池車(FCV)や自動運転車など3000台以上の車両を提供し、大会の運営を支援する計画。ロボットも含めて最新技術を導入し、新たな移動のあり方を提案していく考えだ。

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