2019年8月18日(日)

米支援大手PnPが京都に進出「世界有数の起業都市に」
ウエーブ京都

2019/7/20 6:30
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米起業支援大手のプラグ・アンド・プレイ(PnP)は19日、京都市とスタートアップ支援に関する連携協定を結んだ。京セラ島津製作所など大手4社が協力。育成プログラムを受けたスタートアップと大手が2020年春にも第1弾の製品の共同開発を始める。京セラ、村田製作所日本電産など世界的な企業が生まれ、かつて「ベンチャーの都」と呼ばれた京都。海外のノウハウを生かし新たな起業のうねりを生み出せるか。

PnP日本法人のビンセント・フィリップ社長(右)は「京都のエコシステムのポテンシャルを生かす」と話した(京都市)

国内のPnPの拠点は東京に次いで2カ所目。同日の記者会見でPnP日本法人のビンセント・フィリップ社長は「産官学の連携も充実している京都のポテンシャルを生かして、京都を世界でも有数の起業のエコシステム(生態系)にしたい」と話した。

PnPは世界14カ国に30拠点を展開。米ドロップボックスなどに出資した実績を持ち、18年は世界で1100社以上のスタートアップを施設や資金、経営ノウハウの提供で支援した。大手企業との連携が強みで、300社超の大企業と協力。日本法人は17年に設立され、現在、フィンテックやIoTなど5つのプログラムを提供し、日立製作所パナソニックなど国内大手企業30社超が協力している。

京都で提供するのは「ハードテック&ヘルス」というプログラムだ。主に、今回協力する京セラ、島津製作所とヘルスケア関連のサービスや製品の共同開発を目指す。15社ほど採択し、そのなかから複数社が20年春にも製品の共同開発を始める。20年から最大1500万円の出資も検討する。

電通が今月22日に京都市内に開業するイノベーション創出拠点「engawa KYOTO」に入居する。

京都では起業支援や事業拡大につなげる仕組みづくりが相次ぐ。京都リサーチパーク(京都市)は九州大学の教員を迎え入れ、大学生を中心に起業を促す「miyako起業部」を立ち上げた。ビジネスアイデアの構想までを支援し、3年をメドに起業を促す。フェニクシー(京都市)も富士フイルム味の素など大手企業から社員を受け入れ、起業を促すプログラムを6月に始めた。

京都市は大学が多く、人口の1割を学生が占める。京都の産官学に加え、大手企業との連携で有望なスタートアップの創出につなげられるか。「よそ者」のノウハウを生かし、起業の成功モデルを生みだすことが求められる。(赤間建哉)

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