清水建設、トンネル掘削を効率化 余分な土砂を4割削減

2019/7/19 17:28
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清水建設は3次元(3D)スキャナーを活用し、トンネルの掘削を効率化するシステムを実用化したと発表した。熟練の作業員の知見が重要となる掘削作業を効率化し、掘り過ぎによって生じる余分な土砂を抑える。現在、工事中の新東名高速道路の「高取山トンネル」(神奈川県秦野市)で採用。システム適用前と比べて余分な土砂の掘削量を4割削減した。

清水建設がサンドビック(横浜市)と共同開発した掘削システムを導入した新東名高速道路の高取山トンネル(神奈川県秦野市)の掘削工事

システム名は「ブラストマスタ」。スウェーデン産業機械大手サンドビックの日本法人(横浜市)と共同開発した。山岳トンネルは掘削現場の各所に開けた穴に、火薬を詰め発破する作業を複数回繰り返す。火薬を挿入する場所が適切でないと山を余分に掘ってしまうため、後からコンクリートで補正するなどの手間がかかり、作業効率が低下する。

新システムは3Dスキャナーが計測した掘削量をもとに、火薬を詰める穴の位置と角度の最適なパターンを3分ほどで算出する。搬出する土砂が減少し作業が効率化する。コンクリートなどで余分に補修する必要もなくなるため、コストの削減につながるという。

同社はICT(情報通信技術)を活用して山岳トンネル工事の効率と安全性の向上を図る「シミズ・スマート・トンネル」の一環として新システムを開発した。今後は新東名高速道路「高松トンネル」などでも適用する。

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