身柄確保の男、近隣トラブルも 京都アニメ火災

2019/7/19 17:26 (2019/7/20 0:12更新)
保存
共有
印刷
その他

記者会見する京都府警の西山亮二・捜査1課長(写真右) (19日、京都市伏見区)

記者会見する京都府警の西山亮二・捜査1課長(写真右) (19日、京都市伏見区)

京都アニメーションのスタジオ(京都市)で起きた放火殺人事件で、京都府警は19日、捜査本部を設置した。西山亮二捜査1課長らが記者会見し、18日に現場付近で身柄を確保した男について住所・職業不詳、青葉真司容疑者(41)と発表した。全身をやけどしており、入院して治療中だが「生命に重篤な状態」という。

逮捕状取得前の氏名公表は極めて異例だが、西山課長は「事案の重大性を鑑みた」と説明した。また「精神的な疾患があるとの情報を把握している」とも述べた。

府警によると、青葉容疑者は18日午前、ガソリンをスタジオに持ち込み、簡易ライターを使って1階で火をつけたとみられる。逃走して付近で倒れていたところを捜査員が確保した。

青葉容疑者は身柄を確保した直後、ガソリンに火をつけたと話していたという。西山課長は動機については「現在捜査中。差し控える」と述べた。

また、2018年10月に京都アニメーションのホームページの問い合わせフォームに殺害予告の書き込みがあったことも明らかにした。青葉容疑者や今回の事件との関連は不明。

捜査本部は100人態勢で当時の詳しい状況の解明や犠牲者の身元特定を進める。

関係者によると、青葉容疑者は過去に事件を起こして服役し、刑務所出所後に福祉サービスを受けられるよう国が支援する「特別調整」の対象になっていた。さいたま市見沼区在住とみられ、同じアパートの住民らによると騒音トラブルを起こすこともあった。

住民らによると、青葉容疑者は数年前からアパートに居住。身長180センチぐらいと大柄で、深夜に自転車で出かける姿などが目撃されていた。青葉容疑者の部屋からゲーム音楽のような音が漏れたり、スピーカーの重低音が響いたりし、警官が駆けつける騒ぎもあったという。

一方、20代の男性住民は14日昼ごろ、青葉容疑者から騒音について苦情を受け、胸ぐらをつかまれて「お前殺すぞ。こっちは余裕ないから。失うものもないから」とすごまれた。騒音は別の部屋だと説明しても聞き入れなかったといい、男性は「会話にならなかった。危害を加えられるように感じ、交番に相談に行った」と話した。

京都府警は19日夜、火災による死者が33人から1人増え、34人になったと発表した。スタジオの1階で発見され、病院に入院していた30代とみられる男性という。同社の従業員とみられる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]