ドイツに食品素材工場 不二製油、飲料向け
不二製油グループ本社は19日、飲料の成分が沈殿するのを防ぐ食品素材を生産する工場をドイツに設けると発表した。投資額は約18億円。2021年4月の稼働を目指す。エンドウ豆から作るのが特徴で、消費者の健康志向の高まりを受けて、欧州の飲料メーカーに売り込む。人口減で国内の飲料市場は大きな成長を見込めないため、海外市場にカジをきる。
生産する「水溶性えんどう多糖類」は乳酸菌飲料などに使われる食品素材。不二製油は国内で同様の効果を持つ物質を大豆から生産しているが、欧州では大豆アレルギーの人が多いため、エンドウ豆由来の製品の現地生産を決めた。海外では化学由来の物質が広く使われており、不二製油の生産する天然由来への切り替え需要があるとみている。