長男刺殺の父親に懲役13年 受験勉強指導、名古屋地裁

2019/7/19 16:09
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2016年8月、名古屋市北区の自宅マンションで中学受験の勉強を巡って小学6年の長男を刺殺したとして、殺人罪に問われた父親の佐竹憲吾被告(51)の裁判員裁判の判決が19日、名古屋地裁であった。斎藤千恵裁判長は「保護者から命を奪われた長男の驚きや苦痛は計り知れない」として懲役13年(求刑同16年)を言い渡した。

名古屋地裁の庁舎(名古屋市中区)

斎藤裁判長は判決理由で「中学受験の指導の名の下に、長男の気持ちを顧みることなく独善的な行為をエスカレートさせた。衝動的な犯行態様は危険で、結果は非常に重い」と指摘した。

判決によると、佐竹被告は16年8月21日、自宅マンションで長男の崚太さん(当時12)の胸を包丁で刺して殺害した。

佐竹被告は「殺意はなかった」と起訴内容を否認し、弁護側は傷害致死罪にとどまると主張。斎藤裁判長は、深さ9センチの胸の傷や、同被告が崚太さんを押さえつけていたことなどを根拠に、「殺意が認められる。偶然刺さったり、被害者から刺さりに行ったりする可能性は考えがたい」と退けた。

公判では、佐竹被告が自身の母校でもある有名私立中に崚太さんを合格させるとの理由で日常的に虐待を加えていたことが明らかになった。暴力を振るうほか、刃物を突きつけて勉強させていた。被告人質問では「カッターを向けたら素直に言うことを聞いた」と説明した。

事件当日も崚太さんが反抗的な態度を見せたことに腹を立て、包丁を取り出したという。刺した瞬間のことは記憶になく、「全く分からない」と話していた。

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