2019年8月17日(土)

米・イラン緊張一段と 米艦に異常接近の無人機墜落

トランプ政権
中東・アフリカ
北米
2019/7/19 23:20
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6月以降、ホルムズ海峡近くでタンカーへの攻撃が相次いでいる=AP

6月以降、ホルムズ海峡近くでタンカーへの攻撃が相次いでいる=AP

【ワシントン=中村亮】米国とイランの緊張が一段と高まってきた。米軍は18日、中東のホルムズ海峡でイランの無人偵察機を電波妨害して墜落させた。米政権は「自衛的措置」と説明するが、真相は明らかになっていない。イランはホルムズ海峡で外国のタンカーを拿捕(だほ)し、米国が即時解放を求める。イラン核開発問題の収束は見えず、米イラン関係の混迷が深まっている。

「国際海域を航行する船舶に対する挑発的かつ敵意に満ちた行動を示す最新事例だ」。トランプ米大統領はイランの無人機が18日に米強襲揚陸艦「ボクサー」に異常接近した事態を非難した。

イランのアラグチ外務次官は19日、ツイッターで「イランは無人機を1機も失っていない」と指摘し、撃墜の事実はなかったとの認識を示した。

米国とイランはホルムズ海峡での航行の自由をめぐっても対立を深める。イラン精鋭部隊の革命防衛隊は18日、イランから燃料を密輸入しようとした外国タンカーを拿捕していたと明らかにした。米国務省のオルタガス報道官は同日、「イランは乗組員や船舶を即時解放すべきだ」と訴えた。

英政府によると、7月10日に同国の石油タンカーがホルムズ海峡周辺でイラン革命防衛隊から進路妨害を受けていた。タンカー事件では5~6月にかけて、計6隻の船舶が何者かによる攻撃を受けた。トランプ政権はすべての事件でイランが関与したと断定したが、イランは否定してきた。

米政府関係者によると、米イランの軍事当局者には直接の対話ルートはなく、両国と親密なスイスなどを通じて間接的に対話しているという。国際海域では国籍にかかわらず艦船同士が直接やり取りするのが一般的だが、米イランの意思疎通は取りにくいのが現状だ。

米国もイランも軍事攻撃には否定的な立場を取る。ただ米イランの相互不信が強まるなか、海上輸送やドローン撃墜を巡る事件が続き、偶発的な軍事衝突が起きるリスクも高まっている。

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