2019年8月23日(金)

養女への監護者性交で無罪 福岡「被害証言に疑問」

2019/7/19 9:39
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18歳未満の養女への監護者性交罪に問われた男性被告の判決で、福岡地裁(溝国禎久裁判長)は19日までに「被害証言は信用性に疑問がある」として無罪を言い渡した。求刑は懲役9年だった。

養女の証言が信用できるかどうかが争点となり、判決は「多くは誘導尋問に応じておおまかな内容を述べるにとどまり、具体性や迫真性は認められない」とした。その上で、証言に基づけば、家族5人で寝ているリビングで繰り返し被害に遭ったことになるとし「家族が物音で目を覚ます可能性が高く、不自然、不合理だ」と述べた。

また、検察側が犯行の根拠とした体の傷について「別の原因で生じた可能性も残る」と指摘。男性の厳しい指導などへのストレスからうその証言をする動機があるとした弁護側主張を「それなりの合理性がある」と支持した。

男性は昨年1~2月、自宅で養女と性交したとして起訴されていた。

福岡地検の小弓場文彦次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議して適切に対応したい」とコメントした。

性暴力の裁判を巡っては、無罪判決が相次いだことを受け、性暴力被害者らの団体が、被害者の視点に基づいた刑法の改正を国に要望している。〔共同〕

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