米ブラックストーンの4~6月、58%減益
【ニューヨーク=伴百江】米投資ファンド大手ブラックストーン・グループが18日発表した2019年4~6月期決算は、純利益が3億580万ドル(約330億円)と前年同期比58%減少した。1株利益は0.45ドル(前年同期は1.09ドル)。運用するプライベート・エクイティ・ファンドなどの投資リターンの伸びが株式相場全般に比較して小幅にとどまり、運用成功報酬が前年に比べて減った。

ファンドの投資家に返還する収益は7億900万ドルと前年同期比1%増加した。6月末時点の運用資産総額は5455億ドルと前年比24%増えた。スティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)は「過去12カ月間に過去最高の1510億ドルの投資家資金が新規に流入、運用資産を大きく引き上げた」と説明した。
ファンドの投資先は「貿易関連の企業が少なく、中国や欧州との貿易摩擦からの投資リターンへの影響は小さい」と述べた。