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金と世界記録、ドーピングで幻に 1988年ソウル五輪

1988年ソウル五輪の陸上男子100メートル決勝。スーパースターのカール・ルイス(米国)を大きく引き離し、最初にゴールに飛び込んできたのはベン・ジョンソン(カナダ)だった。

ソウル五輪の陸上男子100メートル決勝で走るジョンソン(右)=ロイター

大きく盛り上がった上半身から右手を天に突き上げ、タイムは当時の世界新記録の9秒79。新時代の到来をアピールしたはずが、その後のドーピング検査で筋肉増強剤の使用が発覚して状況は一変する。国際オリンピック委員会(IOC)は金メダルと世界記録の剥奪を決定。衝撃は大きく、厳格なドーピング検査につながるきっかけにもなった。

ジョンソンは資格停止処分が明けた後に復帰したものの、再び禁止薬物を使用したとして国際陸上競技連盟が永久追放を決定。その後も薬物に手を染めるアスリートは後を絶たず、国際陸連は国ぐるみのドーピングをしたとして2015年からロシアの資格を停止。日本選手の間でも、海外製のサプリメント摂取などで違反を指摘される事例が出ており、より高い倫理観が求められている。

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