2019年9月15日(日)

成田空港、モンゴル新空港の運営に参画 日本方式を導入

2019/7/19 6:30
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成田国際空港会社(NAA)は三菱商事などと合弁会社を設立し、モンゴルで整備が進む新ウランバートル国際空港の運営に参画する。NAAが海外の空港運営に加わるのは初めて。政府は海外のインフラ事業への日本企業の参画を促しており、NAAは成田空港で蓄積したノウハウを生かし、新空港の施設管理でも「日本方式」を積極的に導入していく。

NAAは空港施設の維持管理や滑走路の補修などでノウハウを生かす(新ウランバートル国際空港のターミナルビル)

新ウランバートル国際空港は日本政府がモンゴル政府に供与した円借款を資金として、三菱商事や千代田化工建設がウランバートル市中心部から南方約50キロに建設、2020年上期中の供用開始を目指している。現在のチンギスハーン国際空港は立地や気象条件の影響で離着陸が制限され欠航しやすい問題があった。

合弁会社はNAA、三菱商事、羽田空港のターミナル運営を担う日本空港ビルデング、航空系商社・JALUXの日本側4社が計51%、モンゴル側が49%を出資し設立。モンゴル国政府国家開発庁との間で空港運営を15年間担う契約を結んだ。NAAは旅客ターミナルビルや滑走路など空港施設の運営管理を担う。

海外のインフラ事業への日本企業の参入を促す法律が昨年8月に施行され、NAAとして海外の空港運営に参画する道が開かれた。モンゴルの新空港の運営では、滑走路の補修で新たな機材導入を検討しているほか、ターミナルビルなど各施設の維持管理でNAAのノウハウを活用するなど「成田空港で培った安全・効率性に主眼を置いたサービスの向上」(国際事業室)に努める方針だ。

今後は現空港からの移転作業のほか、施設内のスタッフのトレーニングなどを進める。NAAは社員を現地に派遣して指導するほか、現地スタッフの日本国内での研修も検討しており、万全の体制で20年の新空港の供用開始に備える。

モンゴルは日本との時差が1時間しかなく、人口当たりの日本への留学生数も最多だという。現在の国際空港の18年の年間旅客数は142万人(国際線102万人・国内線40万人)で前年と比べて14%増加している。今後もモンゴルの豊富な地下資源や畜産資源への海外企業からの投資拡大が見込まれ、新空港ではさらなる航空路線や便数の拡大が期待されている。(飯塚遼)

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