2019年8月26日(月)

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W杯へ、スパルタ合宿で体力向上 ラグビー日本

2019/7/18 20:12
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9月開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会に臨む日本代表が宮崎市での長期合宿を終えた。「今までで一番ハード」と多くの選手が漏らした猛練習は、体力強化などの成果として表れつつある。27日には今年初の公式戦となるパシフィック・ネーションズカップ(PNC)が開幕。グラウンドの内外で最終調整に入る。

ラグビー日本代表の宮崎合宿は「今までで一番ハード」と選手が口々に話した

ラグビー日本代表の宮崎合宿は「今までで一番ハード」と選手が口々に話した

数十分間の走り込みのあと、試合形式のメニューが始まる。本番さながらの肉弾戦つき。プレーが止まると、すぐにボールが投げ込まれ、練習再開。似たシーンは4年前もあったが、今回は時に1時間近くも続き、交代で退いてもピッチの隅でのダッシュが待っている。「みんな練習後に吐いたり、息ができなくなったり。追い込むところまで追い込まれた」とプロップ稲垣啓太(パナソニック)。

アイルランド、スコットランドらW杯の対戦相手は巨漢ぞろい。日本は試合のテンポを上げ、速さと体力で勝りたい。目標は試合時間80分のうち、ボールが動く時間を40分台に乗せること。前回大会の日本の平均は36分半だから簡単ではない。完勝した昨年のイタリア戦は41分を超えたが、今春の強化試合はミスが多く、25分。いつでも速い展開の試合に持ち込むためのスパルタ式だ。

15日の持久力テストでは、数人を除く全員が自己ベストを更新。FWには4年以上前の記録を超えた選手もいた。「身体面の準備は整った」とジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は胸を張る。肉体的に追い込まれたことで頭の中も磨かれた。「たどりついたのがコミュニケーションの質。(守備のときに)誰がどれくらいの範囲を見られると理解できていれば、(動く量が減り)疲労は少なくなる」と稲垣は言う。

合宿ではW杯用の新戦術にも挑戦。以前は3番手だったSH茂野海人(トヨタ自動車)ら、急成長した選手もいる。実りある合宿を終え、PNCで強敵フィジーなど3カ国と戦う。

実戦経験とは別に、リーチ・マイケル主将(東芝)は「グラウンドの外でも対戦相手を上回らないと」と訴える。「日本代表を憧れの存在に」という大義を早くに掲げた4年前と比べると、チームの存在意義や一体感という無形の力はまだ足りない、と主将はみる。

PNC開幕と並行し、主将らが発案した取り組みを始める。まずは8カ国から集った選手たちがより一つになる工夫。君が代斉唱の練習に歴史クイズ……。「日本の大事な文化」と話す俳句にまで挑戦する。

試合の合間にはラグビー教室も開く。「代表はW杯で大きなインパクトを(世の中に)残すチャンスがある。だから社会との関わりを増やしたい。チームをもっと見てもらえるよう、小さな努力をしないといけない」。主将がかねて課題に挙げてきたのが、自国開催の重圧だった。そこから逃げず、むしろ正面から立ち向かう。プレッシャーを逆に力に変えようとしている。(谷口誠)

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