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青柳、阪神巻き返しのカギに 球宴で好投 存在示す

2019/7/20 6:30
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投手の投法には上手、スリークオーター、横手、下手投げと4種類ある。だが、阪神・青柳晃洋(25)は珍しく横手と下手の中間で投げる。後半戦での巻き返しのカギを握る右腕だ。

青柳は4年目の今季、オールスター戦に初出場した。第2戦にセ・リーグの3番手で登板、五、六回を無失点に抑えた。球威で圧倒するのではなく、ゴロを打たせるタイプ。守備陣のミスにも慌てず、6アウトはすべてゴロを打たせて取った。

降板後にパ・リーグの本塁打王レースで快走する西武・山川穂高と対戦できなかったのを残念がった。低め球もすくい打って外野席へ運ぶ怪力男に対し、「クオーター」と呼ばれる投法の存在を示したかったのだ。

横手と下手の中間から投げる青柳はゴロで打ち取るタイプ=共同

横手と下手の中間から投げる青柳はゴロで打ち取るタイプ=共同

2016年にドラフト5位で帝京大から阪神入りした。この年はDeNA・今永昇太(駒大)、西武・多和田真三郎(富士大)、広島・岡田明丈(大商大)ら大学投手の当たり年。エースナンバーをもらったドラフト1位の同期生と違い、背番号「50」の青柳はひっそりと登場した。

だが、クオーター投法は「とらえどころがなく打ちにくい」と注目された。1、2年目は先発で4勝ずつ。ローテーション定着へ頑張ったが、3年目に長い2軍生活が待っていた。制球が悪い、左打者に弱い、フィールディングがよくないからだった。9月2日にやっと1軍へ上がり、1勝しただけだった。

この2軍暮らしが青柳の成長を促した。2軍監督、投手コーチは現1軍の矢野燿大、福原忍。今季、1軍へ"持ち上がり"してくれた2人は、クオーターにあれこれ細工を加えず、自分のスタイルを貫けと励ました。

監督に攻める気持ち求められ

左打者の外角に決めるスライダーを武器の一つとし、フィールディングも磨いた。開幕から先発ローテーションに加わり、メッセンジャー、藤浪晋太郎の不振をカバーした。

矢野監督は投手を辛抱強く使うが、厳しい一面も見せる。7月6日の広島戦で青柳は早々と3点を失い、四回1死で交代を命じられた。その時点で同点。チームの勝ち頭(5勝)だったが、「あそこが限界」と、まだ主力投手扱いはしてくれない。

6月12日のソフトバンク戦で5勝目を挙げて以来、配球に弱気がのぞいた。"かわす"のが配球の主流になっていないか。投法はなんであれ、攻める気持ちを失うなと監督は厳しい。

攻める配球については球宴で色々な選手と話した。参考になることは多い。山川との対戦は来季の交流戦、球宴まで持ち越しと決めつけることはない。逆転優勝して、球宴土産を日本シリーズで生かすこともできる。

(スポーツライター 浜田昭八)

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