2019年8月22日(木)

夏でも雪だるま作り 立山連峰の室堂平(富山県立山町)
映える!

2019/7/20 7:00
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夏でも雪が見られる観光地が立山連峰(富山県立山町)にある。北アルプスを横断する立山黒部アルペンルートにある室堂平だ。標高は約2500メートル。7~8月でも気温は15度前後と半袖でも肌寒く感じる時もある。

その名の通り、急峻(きゅうしゅん)な立山連峰にできた比較的平らなエリアだ。間近に迫る剣岳など3000メートル級の山々と青緑色の水が印象的なみくりが池が見どころで、国内外から100万人近い観光客が訪れる。

市街地が夏日の時でも室堂平は雪に覆われている(写真は今年5月中旬)

市街地が夏日の時でも室堂平は雪に覆われている(写真は今年5月中旬)

標高の高さから夏でも雪が一部残り、季節外れの雪だるまを作る旅行者の姿もある。5月までは一面が雪に覆われた銀世界も楽しめる。5月中旬に香港から訪れていた20代の女性は「市街地は30度近かったのにここは冬みたい」と驚いていた。

みくりが池の近くには冷えた体を温める日本最高所の温泉「みくりが池温泉」もある。火山活動が活発な地獄谷に源泉があり湯は100%掛け流しだ。周辺では運が良ければ絶滅危惧種に指定されているニホンライチョウを見ることもできる。

市街地の明かりから遠く離れた室堂平は星空観賞にもうってつけだ。星空の下、うっすらと浮かぶ山並みと天の川の眺めは圧巻。富山県天文学会の担当者が講師をつとめるイベントでは天体望遠鏡で星の観察ができる。

富山県側から室堂平へ行くにはアルペンルートを使ってまず立山駅からケーブルカーに乗る。500メートルの高さを7分で昇り、乗り換えのバスが発着する標高1000メートル付近の美女平駅で降りる。

標高2450メートルまで一気に昇るバスの車窓からは、幹周りが6メートルを超える巨木「立山杉」や、東京タワーほどの高さのある日本一の落差の滝「称名滝」が見える。標高が上がるにつれて植生が変わり飽きさせない。ジグザグに折れる道を50分ほど走ると室堂平だ。

室堂平のある立山連峰は県のシンボルだ。知事会見のボードには立山連峰が堂々と描かれ、県内で昨年誕生した北陸初のeスポーツプロチーム「ツルギ トヤマ」は剣岳から名前をとった。古くは山全体が信仰の対象としてうやまわれてきた。今でも「立山のおかげで大きな地震もなく台風もあまりこない」と言われるほど県民に特別な存在だ。(伊地知将史)

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