2019年8月25日(日)

「男が『死ね』と叫びながら火つけた」 京アニ火災
悲鳴、飛び出す従業員 周囲に黒煙

2019/7/18 12:24
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大きな爆発音が鳴りひびき、黒煙が住宅街を包んだ。18日午前、京都市伏見区のアニメ制作会社のスタジオで起きた火災。ビルの壁面は黒く焦げ、割れた窓ガラスの奥でオレンジの炎が見える。「いったい何が起きたのか」。続々と救急車や消防車が集結し、近隣住民は不安そうな表情で消火活動を見守った。

現場にいた京都アニメーションの従業員は府警の調べに、「男が『死ね』と叫びながら火を付けた」と話しているという。

煙を上げるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ(18日午前、京都市伏見区)=共同

煙を上げるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオ(18日午前、京都市伏見区)=共同

「パーンという大きな物音がして、何か大きなものが落ちたのかと思った」。火災現場から約20メートルのところにある不動産営業所の男性社員は発生時、仕事中だった。大きな悲鳴が聞こえ、向かいの京都アニメーションの建物から数十人の従業員が慌てた様子で飛び出してきたという。

建物の中で火の手が上がっているのが窓から見え、複数回小さな爆発音が聞こえた。周囲ではすすで顔や腕が黒くなった従業員がぼうぜんと立ち尽くし、建物に残された人を助けに向かおうとする人もいたという。

まもなく救急車や消防車が続々と駆け付け、周囲は騒然とした雰囲気に包まれた。「普段は静かな場所。ここにアニメーションスタジオがあることも今日初めて知った。同僚も皆驚いている」と突然の出来事に動揺した様子だった。

「まさかこんなところで爆発が起きるとは……」。現場から約100メートルのところで美容室を営む新井善明さん(34)は、営業中だった店内で「パン」という大きな破裂音を聞いた。続いて小さな破裂音が数回聞こえ、外に出ると、黒っぽい煙が空に広がっていた。

焦げた臭いが立ちこめ、消防車やパトカーのサイレン音が鳴り続く。「お客さんも何が起きたのか心配している。うちの店に大きな被害はなかったが、早く事態が収束してほしい」と話した。

近隣に住む高校1年の男子生徒(15)は歩いていて火災を知って現場に駆け付けた。「窓から火が出て、建物全体を黒い煙が覆っていた」と声をふるわせた。18日午後には火の手は収まったものの、窓から白い煙が上がり続けた。

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