VW新開発の手動変速機、欧州排ガス新規制に対応

BP速報
2019/7/18 12:45
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日経クロステック

独フォルクスワーゲン(VW)は新しい6速手動変速機(マニュアルトランスミッション、MT)「MQ281」を開発したと15日発表した。効率を高めることに集中して開発した結果、二酸化炭素(CO2)排出量を1キロメートル(km)当たり最大5グラム(g)改善できたという。欧州では2021年に新車のCO2排出量を平均95g/km以下にする厳しい環境規制が始まる。この新型変速機は48ボルト(V)マイルドハイブリッド技術などとともに、規制クリアのための重要な要素技術になる。VWはMQ281を最初に中型車「パサート」に装備し、その後、傘下の独アウディ、スペイン・セアト、チェコ・シュコダなど他の車種にも搭載していく予定だ。

新しい6速手動変速機「MQ281」(写真:フォルクスワーゲン)

新しい6速手動変速機「MQ281」(写真:フォルクスワーゲン)

市場トレンドが大径ホイールの多目的スポーツ車(SUV)に向かうことで変速機に対する要求も高くなっている。MQ281はこれらの要求を満たしたという。トルク範囲は200~340ニュートン(N)・メートル(m)で、現行の「MQ250」と「MQ350」の一部を置き換えられる。

変速比幅を最大7.89に拡大した。これにより発進性能を高めつつ、エンジン回転数が低い高ギア走行で省燃費運転が可能となる。今回、仮想開発方法を採用し、新しいオイル潤滑システムを設計した。様々なオイル潤滑方法を試して、ギアホイールとベアリングの均一で最適なオイル潤滑を実現し、寿命までに必要なオイル量を1.5リットル(L)まで減らした。さらに、ギアボックスに適応したベアリングコンセプトを開発し、ローコンタクトシール付きベアリングを使うことで摩擦を低減した。

また、ギアボックスのハウジングに使用する材料の配分を最適化し、さらに仮想開発ツールを使って強度を最適化した。新しいハウジングは、望ましくない2次騒音を回避しつつ現行の防音要件をクリアする。

(ライター 櫛谷さえ子)

[日経 xTECH 2019年7月17日掲載]

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