
「最低」に張り付く賃金 打開のカギ、生産性向上に
チャートは語る
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日本の賃金分布に異変が起きている。最低賃金の引き上げにつれ、その水準に近い時給の人たちが増えた。人手不足の日本で多くの人が最低水準に張り付くのは、生産性が低い仕事が温存されたままだからだ。21日投開票の参院選でも、多くの政党が最低賃金の引き上げを公約にした。日本全体の賃金水準を高めるには、自動化の積極推進やデジタル人材育成などの政策を同時に進めていく必要がある。

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