2019年9月20日(金)

米次期国防長官「中距離ミサイル開発を推進」 INF失効にらみ

2019/7/17 4:38
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【ワシントン=永沢毅】米上院軍事委員会は16日、トランプ大統領が次期国防長官に指名したマーク・エスパー陸軍長官の公聴会を開いた。エスパー氏は8月2日に失効期限を迎える米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約について「2日以降は最善の国益を追求する」と表明した。「(制限されていた)射程のミサイル開発を確かなものにする」と語り、中距離ミサイルの開発を進める方針を示した。

米議会の公聴会に臨むマーク・エスパー次期国防長官(写真はロイター)

その理由としてロシアのINF廃棄条約違反に加えて「中国に対処するためだ」と説明した。ロシアが条約に違反して欧州にミサイルを配備しているとして「ミサイル防衛を進める必要があるのは明白だ」とも語り、陸軍を中心に対応を進めていることを明らかにした。

INF廃棄条約は射程500~5500キロメートルの核を含む地上発射型の中・短距離ミサイルの開発や配備を禁止する内容。トランプ政権は2月、ロシアの違反を理由に破棄を通告していた。条約の当事国ではない中国は多くの中距離ミサイルを実戦配備し、米空母の脅威となっている。

エスパー氏は中国に関して「国際秩序を再編しようとしている。彼らは長期戦で臨んできたが、私たちは短期戦で戦っていた」と語った。

緊張が続くイラン情勢について「戦争は望んでいない。私たちは外交に立ち戻る必要がある」と力説。無条件の対話を呼びかけるトランプ氏と足並みをそろえた。トルコのロシア製ミサイル防衛システム「S400」導入は「間違っている。失望した」と語った。

国防長官ポストは18年末にマティス前国防長官の退任後に空席が続いている。マティス氏の後任含みだったシャナハン元国防長官代行は家族の問題を理由に指名を辞退。エスパー氏は15日にトランプ氏から正式に指名を受けた。

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