逃走の男2階窓から侵入か 埼玉、男子高校生殺害未遂
埼玉県蕨市の住宅で男子高校生(17)が刃物で襲われ負傷した事件で、警察官が到着時、現場の2階寝室の窓は無施錠でベランダに家族以外の足跡があったことが16日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、逃走中の男が2階から侵入したとみて、殺人未遂容疑で調べている。

蕨署は当初、男子高校生が首を刺されており、父親は事件当時1階にいたと説明していたが、首は切られており、父親は当時2階の別室にいたと明らかにした。蕨署によると、男子高校生は私立高2年生。就寝中に襲われたとみられ、ベッドに血痕が集中していた。命に別条はなく、約2週間で退院できる見込み。
この家は父親(42)と男子生徒、同居女性(33)の3人暮らしで、全員2階で就寝中だった。父親が悲鳴を聞いて廊下に出ると、面識のない男が刃物を持ったまま男子生徒の寝室から出てきて玄関から逃走したという。
蕨市教育委員会によると、事件を受けて市内の小中学校全10校が集団下校した。当面の間、教職員や保護者による見守りを強化する。
〔共同〕