千葉の観光、食やおもてなし弱点 民間調査

2019/7/16 19:59
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リクルートライフスタイルは2018年度の宿泊旅行調査を基に、都道府県の魅力度ランキングをまとめた。千葉県は観光施設などハード面で高評価を得た一方、グルメやホスピタリティーの評価は低空飛行が続く。東京五輪・パラリンピックに向け、地域ぐるみでの「おもてなし」の充実が課題となる。

千葉県の観光は東京ディズニーリゾートへの依存度が高い

国内の宿泊旅行者1万5559人を対象にした調査によると、「子供が楽しめるスポットや施設・体験が多かった」の項目で千葉県は全国1位だった。「若者が楽しめるスポット」も1位、「大人が楽しめるスポット」は2位と各年代で評価が高かった。

人気の高さを支える最大の原動力は東京ディズニーリゾート(TDR、浦安市)だ。開園35周年だった18年度はさまざまな特別企画を展開し、入場者数は3255万人と過去最高を更新した。アトラクションの更新やサービスの向上など来場者の満足度も高く、千葉県全体の観光の評価を押し上げている。

好対照なのがソフト面への評価だ。「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」は45位、「地元の人のホスピタリティを感じた」は44位、「現地で良い観光情報を入手できた」も44位と全国でも下位に沈む。

千葉県は以前からソフト面への評価が低く、森田健作知事が先頭に立っておもてなしの充実やPRに力を入れてきた。観光企画課の担当者は「食のブランド化やトイレの美化活動など地道に取り組んでいるが、すぐに結果を出すのは難しい」とため息をつく。

グルメやおもてなしで評価の高い県に共通するのは伝統的な観光資源や温泉地、食文化を前面に押し出し、他地域にはない独自性をPRしている点だ。千葉県は「世界ブランド」であるTDRへの依存度が高く、観光客に「千葉らしさ」をアピールしにくいのがマイナスに働く。

東京五輪・パラリンピックでは県内で8競技が開催され、国内外から多くの観光客が訪れる。絶好の機会に千葉らしさをいかにPRするか。五輪開幕まで残り1年、県や市町村、観光業界の取り組みが観光振興の将来を左右する。(下村恭輝)

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