2019年9月18日(水)

新潟の長岡花火財団、駐車対策へシェアサイト活用

コラム(地域)
2019/7/16 18:51
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8月2~3日の長岡まつり大花火大会を主催する長岡花火財団(新潟県長岡市)が駐車場不足への対策に知恵を絞っている。駐車場シェアなどの仲介サイト運営会社と連携し、新たに企業や個人から臨時駐車場を募り始めたほか、公式臨時駐車場に初めて予約制を導入した。事前予約できる対象を広げ、会場周辺の深刻な交通渋滞や違法駐車を減らす考えだ。

長岡花火には県内外から100万人を超える観客が訪れる(2018年8月)

「長岡花火財団からのお願い」。冒頭にこう記したチラシが6月下旬、大会会場に近いマンションの郵便受けに一斉に投げ込まれた。チラシには次のような文言が続いた。「大会開催日に駐車場を貸してみませんか。1台/日あたり2000~1万円程度の売り上げが期待できます」

差出人は花火財団、不動産業の高野不動産(長岡市)、駐車場などのシェア仲介サイトを運営する軒先(東京・千代田)。駐車場対策で連携する3社・団体だった。

募集対象は大会当日の交通規制エリアを除き、会場まで歩いて30分以内にある企業や個人の駐車場。希望者は軒先が運営するサイト「軒先パーキング」に登録する。審査に通ると大まかな場所などがサイト上に公開され、利用者が予約する仕組みだ。26日まで申し込みを募っており、軒先によると、16日夕刻現在で52件の登録があったという。

料金は会場までの距離や広さなどによって異なる。軒先が2018年に実証実験したときのデータをもとに相場を説明し、それを参考に貸主が金額を決める。手数料を差し引いた金額が利用日の翌月末に、銀行口座に振り込まれる。

公式臨時駐車場の一部には、今大会から初めて予約制を導入した。長岡造形大学や新潟県立近代美術館など市内に4カ所ある同駐車場の計1043台分(2日は970台分)が対象で、5日に受け付けを始めた。軒先のサイトで事前予約することで、利用者は大会当日に駐車場を探す手間が省ける。これまで会場周辺で起きていた交通渋滞の緩和に役立つと花火財団は期待する。

長岡市は旧城下町で、中心部は入り組んで見通しの悪い路地が少なくない。こうした道路事情もあり、監視の目が届かない場所で来場者が違法駐車を繰り返し、警察や花火財団とのイタチごっこが続いてきた。

長岡花火の公式アプリでも、道路や駐車場の情報を充実させる。会場周辺の渋滞情報を7月下旬から見られるようにする。大会当日に先着順で5500台分を確保している公式駐車場の利用状況なども一目でわかるようにする。

長岡花火は毎年8月2~3日に開く夏の風物詩。日本三大花火大会の一つに数えられ、首都圏などからもバスツアーで大勢の観客が訪れる。18年は最多タイの約104万人が来場した。今年は開催日が週末にかかることから、花火財団は観客数を105万~106万人と予想している。

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