2019年8月26日(月)

マレーシア政府、中国企業から260億円差し押さえ

アジアBiz
2019/7/16 16:28
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【クアラルンプール=中野貴司】マレーシア政府は16日までに、ナジブ前政権が進めた公共事業の建設が計画通り進まなかったとして、中国企業から約10億リンギ(約260億円)を差し押さえた。マハティール政権は前政権の汚職やずさんな管理によって失われた資金の回収を急いでおり、差し押さえもその一環だ。

マハティール首相は15日の会見で、差し押さえの正当性を主張した=ロイター

政府が差し押さえたのは、マレーシア東部のボルネオ島とマレー半島で計画していた石油やガスのパイプラインの建設資金だ。前政権時代に中国石油天然気集団系の企業が手がけることが決まり、政府は94億リンギの総工費の88%にあたる83億リンギを払い込んだ。しかし、18年5月の政権交代後に工事の13%しか進んでいないことが判明し、マハティール政権は建設計画の中止を決めた。

マハティール首相は15日、「建設が中止になったのであれば、政府には使わなかった資金を返還してもらう権利がある」と主張した。

マハティール政権は4月、中国と進める東海岸鉄道の建設費用を当初計画に比べ、215億リンギ圧縮することを決めた。45億ドル(約4860億円)以上の資金が不正流用されたとみられる1MDB事件に関しても、差し押さえた高級ヨットを売却するなどして資金回収を進めている。

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