2019年8月20日(火)

H2O、テンセントと協業強化 化粧品購入を簡便化

2019/7/16 15:39
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エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は16日、中国人観光客の取り込みで中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)との協業を強化すると発表した。第1弾としてテンセントの対話アプリ「微信(ウィーチャット)」上で購入した化粧品を阪急うめだ本店(大阪市)で受け取れるサービスを同日始めた。今後も顧客の利便性につながるサービスの開発を両社で進める。

阪急うめだ本店では、ウィーチャットで購入していた化粧品を店舗ですぐに受けとれるサービスを始めた

両社がまず手掛けるのが化粧品購入の簡便化だ。利用者があらかじめウィーチャット上で目当ての商品を購入すると、阪急うめだ本店の化粧品売り場ですぐに受け取ることができる。同店内の15ブランドの商品が対象。化粧品売り場は混雑している場合が多い。事前購入を可能にして待ち時間を減らす。

今後の協業策について詳細は明らかにしなかったものの、同日大阪市内で記者会見したH2O傘下の阪急阪神百貨店の荒木直也社長は「マーケティング分野でも協力していきたい」と話した。個人の購入履歴などから興味を持ちそうな商品やキャンペーンを個別に提案するといった細かな販促も可能になりそうだ。

H2Oはこれまでもテンセントのシステムを活用してきた。2018年9月に「微信支付(ウィーチャットペイ)」を使った決済システムを9店舗で導入。ウィーチャットペイを通じた決済額はすでに月7億~8億円に上る。阪急うめだ本店内のレストラン5店舗ではウィーチャットから食事を注文できる。

ただ、従来の両社の協業分野は、来店中の利便性向上が中心だった。H2Oが今後期待するのは、旅行前や旅行後の中国人顧客との接点づくりや販促活動の分野だ。

ウィーチャットは利用者数が11億人と中国で広く使われている。「旅前の顧客に宣伝したり、来店経験のある顧客にクーポンを出すなど、加盟店の売上高の最大化に貢献できる」。ウィーチャットペイの李培庫副総裁はこう強調する。

阪急うめだ本店における免税売上高310億円に占める中国人の割合は81%と突出しており、今後も重要な顧客層であるのは間違いない。ただ今後は訪日が2度目以上のリピーター客も多くなることが予想される。協業を通じて、新規顧客だけでなく、リピーター客も飽きさせない施策を打っていけるかが焦点になりそうだ。

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