2019年8月19日(月)

昭文社など、旅行プランを自動作成

2019/7/16 13:09
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昭文社と半導体開発のヘッドスプリング(東京・品川)は、旅行地や日数を入れると自動で旅行プランを作成するサービスの提供を始めたと発表した。ガイドブックに強い昭文社が持つ各地の物件や地図情報を活用し、最適な観光スポットを効率良く回れるようにする。旅行ツアーの企画会社向けに提供を始めており、今後は航空券やホテルを予約できる旅行予約サイトとのシステム連携も目指す。

旅行プランサービス「マップルプランナー」の画面

旅行プランサービス「マップルプランナー」は、2社が2017年に設立した合弁会社のマップル・スプリング(東京・千代田)が開発した。まずは旅行を企画するツアープランナー向けに提供する。

例えば東京駅発で栃木県日光市へのバスツアーを計画する際、出発・解散の地点や日時、価格帯を選ぶと、数秒でプランを表示する。「日光東照宮」など必ず行きたいスポットを入れて検索をかけられる。観光スポットの電話番号や住所のほか、各地点間の移動にかかる所要時間も知らせる。観光ルートを変えたい場合、地図を見ながらワンクリックで順番を入れ替えたり追加したりできる。

ツアープランナーは経験年数や土地勘によって、企画にかかる時間が大きく異なる。企業の研修旅行のような大型ツアーでは複数のプランを提案するため、現場の負担もかさむ。マップルプランナーを使えば、通常は数時間かかる作業を約5分の1に減らせるという。月間利用料は1IDにつき1万円からで、利用人数に応じて割引する。

昭文社はガイドブックを提供している。地元の飲食店から地域の名所まで営業時間や住所などの膨大な物件データを毎年更新している。ここ数年はガイドブックを買った人が使えるスマートフォンアプリも手がけ、月間利用者数は30万~40万人に上る。アプリの位置情報データから、人気のスポットも把握できる。

物件情報の外販もしてきたが、マップル・スプリングの宇津井聡史取締役は「提供できる情報が浅く、さらに付加価値をつけたかった」と語る。ヘッドスプリングはエレクトロニクス製品の開発や製造を手がけており、ソフトウエアの解析技術に強い。従来のガイドブック以外に事業領域を広げたい昭文社と思惑が一致し、共同出資会社の設立につながった。

今後は外資の旅行予約サイト上で、一般ユーザーが使える作成サービスの提供も目指す。ブッキングドットコムのような旅行サイトは航空券や宿泊施設を手軽に予約できるが、周辺の観光情報を集めたり、プランを考えたりする際には別のウエブサイトを使う必要がある。旅行プランの作成サービスと予約サイトをシステム連携できれば付加価値を高められる。(吉田楓)

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