2019年8月21日(水)

博多祇園山笠、令和初の「追い山」疾走

2019/7/15 9:23
保存
共有
印刷
その他

「追い山」で櫛田神社を駆け抜ける二番山笠の恵比須流(15日午前、福岡市博多区)

「追い山」で櫛田神社を駆け抜ける二番山笠の恵比須流(15日午前、福岡市博多区)

博多伝統の夏祭り「博多祇園山笠」は15日早朝、クライマックスの「追い山」を迎えた。福岡市の博多地区を7つに区分けした「流(ながれ)」の男たちが、重さ約1トンの「舁(か)き山」を担いで街を疾走した。博多に夏の訪れを告げる令和初の祭りに、多くの見物客が酔いしれた。

夜明け前の午前4時59分。薄暗闇のなか、見物客で埋まった櫛田神社(博多区)で、静粛を破る太鼓の音が鳴り響いた。

「追い山」で櫛田神社を駆け抜ける二番山笠の恵比須流(15日午前、福岡市博多区)

「追い山」で櫛田神社を駆け抜ける二番山笠の恵比須流(15日午前、福岡市博多区)

「ヤァー!」。勇ましい雄たけびとともに、今年の一番山笠の千代流の男たちが舁き山を担いで走り出す。舁き山が櫛田神社になだれ込むと、大きな声援や拍手で祭りの盛り上がりは最高潮に達した。

千代流の舁き山は境内の旗の周りを1周して止まり、一番山笠だけに許される「博多祝い唄」を合唱。歌い終えると再び山を担ぎ、約5キロ先の終着点「廻(まわ)り止め」を目指して一斉に走り出した。

他の6つの流も5分おきに櫛田神社に駆け込み、街へと飛び出していった。少しでも速く走ろうと、舁き手らは歯を食いしばり必死の形相。沿道からは盛んに「勢水(きおいみず)」のしぶきが上がり、水法被(はっぴ)に締め込み姿の男たちを後押しした。

櫛田神社の境内を一周する「櫛田入り」は西流の30秒31が最速。好タイムにどよめきが起きた。廻り止めまでのタイムは東流の28分35秒がトップだった。

「追い山」で櫛田神社を駆け抜ける五番山笠の東流(15日午前、福岡市博多区)

「追い山」で櫛田神社を駆け抜ける五番山笠の東流(15日午前、福岡市博多区)

博多の街は少しでも近くで山を見ようという人たちでにぎわった。「祭りのパワーがすごい」と話すのは、大阪市から来たという主婦の木村真理子さん(53)。「目の前を信じられない速さで駆けて行った」と興奮した様子で語った。

友人と見に来たという福岡市南区の会社員、小野裕紀さん(34)は「テレビで見るより迫力がすごかった」と初めて生で見る山笠に感動したという。「令和最初の夏も山笠で迎えられて良かった」と笑顔をみせた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。