2019年8月26日(月)

「ペルシャ湾、深刻な問題に直面」 英独仏が共同声明
イラン核合意の維持、再度訴え

イラン緊迫
2019/7/15 7:29
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英独仏の首脳は「合意で約束した量を超えてウランを貯蔵し濃縮するというイランの決定を非常に懸念している」と共同声明で指摘した(イランのロウハニ大統領)=AP

英独仏の首脳は「合意で約束した量を超えてウランを貯蔵し濃縮するというイランの決定を非常に懸念している」と共同声明で指摘した(イランのロウハニ大統領)=AP

【ロンドン=中島裕介】英独仏の各国首脳は14日、崩壊の危機を迎えているイラン核合意の維持を再度訴える共同声明を発表した。イランへの名指しは避けつつも、タンカーへの妨害や攻撃が続くペルシャ湾情勢について「深刻な問題に直面している」と訴えた。ただイランによる核合意の違反を止める打開策は見当たらず、共同声明が局面を変える可能性は低い。

核合意を離脱し経済制裁を続ける米国に反発し、イランは今月に入り核合意で定めた上限を超える低濃縮ウランを貯蔵したり、濃縮度を高めたりしてきた。8日には60日以内に欧州など核合意の当事国との協議の進展がなければ、第3弾となる核合意の義務停止行為を取ると宣言している。

声明で3カ国の首脳は「合意で約束した量を超えてウランを貯蔵し濃縮するというイランの決定を非常に懸念している」と表明。イランへの名指しは避けつつも「我々が目撃したペルシャ湾での攻撃や、この地域の安全保障の悪化によって深刻な問題に直面している」と指摘した。

そのうえで「私たちが責任ある行動をとり、緊張の高まりを抑え、対話を再開する時が来た」と強調。「我々は核合意を強く支持するが、それはイランの行動に左右される。イランには同国の最近の決定を覆すよう強く求める」と訴えた。

ペルシャ湾のホルムズ海峡では、6月に日本の海運会社と台湾石油大手のタンカーが攻撃された。イランは関与を否定したが、米英やサウジアラビアなどはイランの責任を指摘した。11日には英政府がイランの船舶に自国のタンカーの航行が妨害されたと発表するなど、原油輸送の要所の安全は急激に不安定になっている。

欧州連合(EU)も15日にブリュッセルで外務理事会を開く。ハント英外相ら各国外相が出席し、イラン情勢への対応策を検討する見通しだ。

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